エアライン, 機体 — 2017年4月8日 22:44 JST

JAL、ニコニコ超会議にDC-8「FUJI号」出展 日本初のジェット旅客機

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、4月29日と30日に幕張メッセで開かれるイベント「ニコニコ超会議2017」に、ダグラス(現ボーイング)DC-8-32型機の初号機「FUJI号」(登録番号JA8001)の機首部分を出展する。

JALがニコニコ超会議に出展するFUJI号の機首=14年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

装飾画や西陣織のシートカバー、障子などが日本の伝統美を演出するラウンジ=14年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同機は1960年に導入した日本初のジェット旅客機。巡航速度はプロペラ機と比べて300キロ以上速い876キロ、定員もファーストクラス36席、ツーリストクラス68席の計104席と倍以上に増えた。優雅なフォルムから「空の貴婦人」と呼ばれた。

 日本文化を強くアピールしたラウンジも特徴。「空の一流ホテル」を目指し、文化勲章画家の前田青邨氏による装飾画や西陣織のシートカバー、障子、畳風カーペットなどが伝統美を演出している。ギャレー(厨房設備)には高熱オーブンを備え、できたてのおいしさを目指した機内食が提供された。

 JALは第1世代のジェット機DC-8を1987年まで51機運航。機長と副操縦士、航空機関士の3人が運航にあたり、長距離路線では天測航法で進路を決めるナビゲーターも乗務していた。

 昭和天皇やビートルズが搭乗し、ジャイアントパンダのカンカン・ランランを運ぶなど、昭和の歴史に寄り添った機体だった。

 展示される機首部分は約8メートル。空港外で開かれる民間のイベントへの出展は初めてで、保管されている羽田空港の格納庫から会場まで輸送する際は、生放送を予定している。

 JALは2015年のニコニコ超会議に初出展。会場にタラップ車を持ち込んで紙飛行機を飛ばすコーナーなどが好評だった。2回目の昨年はタラップ車を2台に増やしたほか、ネット上ではニコニコ動画に投稿した社員によるダンスの動画が話題を呼んだ。

関連リンク
ニコニコ超会議
日本航空

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