官公庁, 空港 — 2017年3月16日 16:20 JST

国交省、成田空港の拡張許可 駐機エリア新設、マルチスポット対応

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 国土交通省は、成田国際空港会社(NAA)が申請した空港拡張を3月10日付で許可した。第2ターミナル付近を拡張し、スポット(駐機場)を増加する。増加後は1時間あたりの発着回数を68回から72回に拡大し、2022年1月31日に供用を開始する予定。

変更許可申請の概要(NAAの資料からAviation Wire作成)

敷地を拡張する成田空港=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NAAは2016年12月6日、国土交通大臣に変更許可を申請。B滑走路南側と第2ターミナル南側にエプロン(駐機エリア)を新設するもので、合計で18万1000平方メートルを整備し、15スポットを新設する。15スポットのうち、12スポットを大型機と小型機に対応できる「マルチスポット」とし、3つは小型機専用のスポットにする。小型機専用スポットは第2ターミナル南側のみに整備する。

 エプロンの整備に伴い、既存の誘導路の切替えやエプロンと既存の誘導路を結ぶ、1940メートルの誘導路を整備。また、空港の敷地範囲をおよそ20ヘクタール拡大する。

 増設する15スポットのうち、2020年の東京五輪・パラリンピック前までに12スポットを先行で供用する。12スポット中9つがマルチスポットで、3つが第2ターミナル南側の小型機専用スポットとなる。

 9つのマルチスポットのうち、B滑走路南側は7スポット、第2ターミナル南側に2スポットを整備。五輪後に整備する3スポットは、いずれもB滑走路南側で供用する。

 国交省は1月31日、千葉・芝山町で公聴会を開催。公述人4人の賛成を得た。

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成田国際空港
国土交通省

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