エアライン — 2017年1月11日 15:15 JST

ANAグループ、奄美・琉球の世界遺産登録支援 バニラ機体にロゴ

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 全日本空輸(ANA/NH)やLCCのバニラエア(VNL/JW)などを傘下に持つANAホールディングス(9202)は、奄美大島や沖縄地域などの世界自然遺産登録に向けた取り組みを支援する。現地でのボランティア活動や機内誌での特集などで、登録への機運を高めていく。

奄美・沖縄の世界自然遺産登録への取り組みを支援するANAグループ=16年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 環境省や鹿児島・沖縄県などは、奄美大島と徳之島、沖縄島北部、西表島の世界自然遺産登録に向けた活動を展開している。ANAグループは各者と連携し活動を支援する。

 バニラエアでは2月から、奄美大島着便を対象に稀少動物「アマミノクロウサギ」の保全アナウンスを実施する。3月からは座席前ポケットに世界自然遺産に関するガイドを設置。4月以降、世界自然遺産候補地をアピールするロゴシールをすべての機体に貼り付ける。

 また、4月からはANAの機内誌などで活動を紹介。グループ社員は沖縄島北部地域で外来植物の防除活動を展開する。1回目は春ごろ、30人程度で実施する。

 ANAは沖縄各島には乗り入れているものの、奄美大島や徳之島など、奄美群島には就航していない。バニラエアは2014年7月、成田-奄美大島線を開設。今年3月からは関西からも乗り入れる。

バニラの機体に掲出するロゴシール(ANAホールディングスの資料から)

 奄美群島に多く乗り入れている日本航空(JAL/JL、9201)グループは、2016年2月から奄美琉球地域の世界自然遺産登録に向けた取り組みを支援。環境省や沖縄・鹿児島両県と連携している。

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