エアライン — 2016年11月30日 13:20 JST

バニラエア、スクート便の予約受付 バリューアライアンス設立で

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 バニラエア(VNL/JW)は、スクート(SCO/TZ)便の予約受付を11月29日から開始した。両社が加盟する航空連合「バリューアライアンス(VALUE ALLIANCE)」でのシステム連携となる。バニラが加盟各社とシステム連携するのは初めて。

バニラのサイトでシンガポール以遠も

バリューアライアンス提携でスクート便の予約受付を開始したバニラエア=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 12月5日以降の搭乗分が対象で、成田か台北(桃園)で乗り継ぎ、片道3区間、往復6区間まで予約できる。1区間目はバニラ運航便を利用することが条件となる。成田発は台北とシンガポールで乗り継ぎ、豪州やサウジアラビアなど、シンガポール以遠に向かうことができる。

 成田乗り継ぎの場合、シンガポールまでの利用となる。国内の出発地から成田まで、成田から台北かバンコク(ドンムアン)の乗り継ぎ地まで、乗り継ぎ地からシンガポールまでの計3区間を一括購入できるようになる。

 バニラ運航便とスクート便の一括購入のほか、座席指定や機内食などの付帯サービスも購入できるようになる。また、異なる航空会社間での乗り継ぎ利便性も向上。会社事由で乗り継ぎできない場合、加盟各社の空席のある次便に無償で振り替える。

 これまでバニラのウェブサイトでは、同社の航空券のみを販売していた。乗り継ぎで利用する場合、乗り継ぎ地以遠は各社のウェブサイトでの個別予約が必要だった。バリューアライアンスでは今後「通し発券」を拡大し、アライアンス加盟各社の就航都市を一括予約できるようにする。

 スクートのシンガポール発日本路線は計5路線で、台北とバンコク(ドンムアン)経由で成田に、バンコクと高雄経由で関西に、台北経由で札幌に乗り入れている。

8社加盟で5月設立

 バリューアライアンスは2016年5月設立の航空連合で、アジア太平洋地域のLCC 8社が加盟。バニラとスクート、フィリピンのセブパシフィック航空(CEB/5J)とタイのノックエア(NOK/DD)の4社で立ち上げ、その後、チェジュ航空(韓国、JJA/7C)とノックスクート・エアライン(タイ、NCT/XW)、タイガーエア(シンガポール、TGW/TR)、タイガーエア・オーストラリア(TGW/TT)の4社が加盟し、8社に拡大した。

 バリューアライアンスはアジア全体でサービスを展開。加盟各社の合計で160都市に就航し、本国の航空会社が本国以外でも展開できるよう、相互にネットワークを拡大する。加盟各社経由でバリューアライアンスのウェブサイトに接続することで、乗り継ぎルートや運賃などを表示する。システムは英エア・ブラック・ボックス社(Air Black Box、ABB)が構築した。

関連リンク
バニラエア
スクート
Value Alliance

バニラエアらLCC 8社、航空連合設立 アジア太平洋路線を一括選択(16年5月16日)