デルタ航空(DAL/DL)は10月19日、米国で乗り継ぐ際の預け入れ手荷物の再受け取りと再預け入れが原則不要になる「シームレス・バゲージ・トランスファー・サービス」を、羽田発アトランタ行きで導入したと発表した。羽田空港への導入は航空会社として初めてで、乗り継ぎ時間を最大25分短縮できるという。

デルタ航空が羽田発アトランタ行きで始めた「シームレス・バゲージ・トランスファー・サービス」の概要(同社資料からAviation Wire作成)

デルタ航空が羽田発アトランタ行きで始めた「シームレス・バゲージ・トランスファー・サービス」(同社提供)
対象は羽田-アトランタ線の直行便を利用し、アトランタで別の便に乗り継ぐ旅客。羽田から出発する旅客に加え、日本国内やそのほかの都市から羽田を経由してアトランタへ向かう旅客も利用できる。預け入れ手荷物は、アトランタで引き取らずに最終目的地まで運ばれる。
従来、羽田からアトランタに到着して別の便に乗り継ぐ場合、預け入れ手荷物を一度受け取り、再び預ける必要があった。新サービスでは、羽田空港でX線を使って検査した手荷物を、アトランタ到着前に米税関・国境取締局(CBP)が安全確認する。旅客自身の入国審査や保安検査が不要になるわけではない。
同サービスの導入にあたっては、国土交通省と、羽田空港第3ターミナルを運営する東京国際空港ターミナル(TIAT)、CBPの3者が連携した。デルタ航空は2024年3月時点で、米国内乗り継ぎ時の手荷物再検査や再預け入れを不要にする制度「IRS(International Remote Baggage Scanning)」について、羽田発の便でも利用できるよう米政府と交渉を進めていた。
デルタ航空は今後、羽田発のアトランタ以外の米国本土路線にも同サービスを順次拡大する予定。現在、羽田からはアトランタのほか、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス、シアトルの米本土4都市とホノルルへ直行便を毎日運航している。アトランタは同社最大のハブ空港で、世界215都市へピーク時には1日約1000便を運航している。
同サービスは、デルタ航空と大韓航空(KAL/KE)が共同事業(JV)を展開するソウル(仁川)発の便でも導入済み。2025年8月にソウル-アトランタ線で開始し、その後、ミネアポリス、デトロイト、シアトル、ロサンゼルスの4路線にも拡大した。
大韓航空は日本国内15都市とソウルを結んでおり、日本からソウルを経由し、米国の対象5空港でさらに乗り継ぐ旅客も、預け入れ手荷物の再受け取りと再預け入れが原則不要となる。デルタ航空はアジア太平洋地域での導入を進めており、10月にはシドニー-ロサンゼルス線でも運用を開始した。
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