国土交通省航空局(JCAB)は、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、LCC 3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2025年4-6月期分を公表した。各社の平均定時出発は10社中2社が90%を上回った一方、定時到着は90%超えゼロが続いた。

25年4-6月期の定時到着率で首位となったスターフライヤー=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
10社のうち定時出発率が最も高かったのはスカイマーク(SKY/BC、9204)、定時到着率はスターフライヤー(SFJ/7G、9206)となった。最下位は定時出発・到着ともにジェットスター・ジャパン(JJP/GK)で、出発を基準とする「遅延率」もジェットスターが最も高かった。
10社全体の遅延率は2.62ポイント悪化し12.72%、欠航率は0.26ポイント改善し0.64%だった。遅延の原因は「機材繰り」が、欠航も「機材繰り」が目立った。
JCABの情報公開は「定時出発率」「定時到着率」「遅延率」「欠航率」などを調査。定時到着率は2024年度から調査を始め、より利用者の利便性に直結する到着を調査対象としている。
—記事の概要—
・定時出発率
・定時到着率
・遅延率
・欠航率
・航空会社ごとの定時出発・到着率、遅延率、欠航率
・旅客数上位5路線
・利用率上位5路線
・利用率下位5路線
定時出発率
定時出発率は、スカイマークが90.86%で1位を獲得。2位はスターフライヤーで90.82%、3位はANAで88.65%だった。
値がもっとも低かったのは、ジェットスター・ジャパンの78.17%。2位はスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)の80.33%、3位は日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の83.26%が続いた。
定時到着率
2024年度から調査対象となった定時到着率は、スターフライヤーが87.71%で1位を獲得。2位はスカイマークで85.54%、3位はソラシドエア(SNJ/6J)で85.51%だった。
値がもっとも低かったのは、ジェットスター・ジャパンの78.31%。2位はJALの81.47%、3位はJTAの81.99%が続いた。
遅延率
出発予定時刻よりも15分を超えて出発した「遅延率」は、ジェットスター・ジャパン・ジャパンが21.94%でワースト1位。遅延理由の1位は「機材繰り」が最も高かった。以下、スプリング・ジャパンが19.68%、JTAが16.76%と続いた。遅延率が最も低かったのはスカイマークで、9.17%だった。
遅延理由の1位は、スプリング・ジャパンが「その他」で、残り9社が「機材繰り」だった。

航空輸送サービスに係る情報公開25年4-6月期の遅延率(国交省の資料から)
欠航率
欠航率は、JALの0.92%がワースト1位。欠航理由は「天候」が最も高かった。以下、スプリング・ジャパンが0.64%、エア・ドゥ(ADO/HD)が0.60%と続いた。最も低かったピーチ・アビエーション(APJ/MM)の欠航率は0.18%だった。
欠航理由の1位は、ANAとJALが「天候」で、残り8社が「機材繰り」だった。

航空輸送サービスに係る情報公開25年4-6月期の欠航率(国交省の資料から)
以下は航空会社ごとの定時出発・到着率と遅延率、欠航率。
航空会社ごとの定時出発・到着率、遅延率、欠航率
航空会社 定時出発率 定時到着率 遅延率 欠航率 ・ANA 88.65 (89.00) 82.22 (85.09) 11.36 (11.00) 0.55 (1.15) ・JAL 86.55 (90.54) 81.47 (87.25) 13.46 (9.46) 0.92 (0.88) ・JTA 83.26 (86.07) 81.99 (84.97) 16.76 (13.87) 0.56 (0.79) ・SKY 90.86 (92.05) 85.54 (89.04) 9.17 (7.94) 0.44 (0.60) ・ADO 88.02 (91.71) 84.54 (89.38) 11.99 (8.29) 0.60 (1.41) ・SNJ 86.35 (92.17) 85.51 (92.12) 13.64 (7.82) 0.52 (0.64) ・SFJ 90.82 (94.66) 87.71 (93.03) 9.23 (5.33) 0.35 (0.35) ・APJ 86.23 (89.43) 85.20 (88.62) 13.75 (10.54) 0.18 (0.18) ・JJP 78.17 (83.77) 78.31 (84.89) 21.94 (16.24) 0.41 (0.87) ・SJO 80.33 (94.89) 85.21 (94.48) 19.68 (5.21) 0.64 (0.19)
*括弧内は前年同期の値
*航空会社ごとの合計値は別の資料によるもので上記表の合計値とは小数点以下が一致しない社がある
また、輸送実績は平均搭乗区間距離が前年同期比1キロ減の952キロメートル、輸送人員が131万9723人増の2548万6633人、輸送人キロが12億2877万4000人キロ増の242億6167万1000人キロ、旅客収入が250億5400万円増の3600億9400万円、輸送人員あたり旅客収入が200円増の1万4100円、輸送人キロあたり旅客収入が0.3円増の14.8円だった。
旅客数は上位5路線のうち、羽田-札幌(新千歳)間が237万23人で1位。全路線では2505万6918人となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は上位5路線の1位が、那覇-与論間の93.6%、下位5路線の1位は宮古-石垣間で21.0%、全路線平均は75.0%だった。
旅客数上位5路線
1位 羽田-札幌 237万23人
2位 羽田-福岡 218万1193人
3位 羽田-那覇 151万7801人
4位 羽田-伊丹 130万6639人
5位 羽田-鹿児島 57万9786人
利用率上位5路線
1位 那覇-与論 93.6%
2位 成田-伊丹 91.4%
3位 成田-那覇 90.3%
4位 成田-関西 90.1%
5位 札幌-那覇 88.8%
利用率下位5路線
1位 宮古-石垣 21.0%
2位 丘珠-奥尻 38.4%
3位 函館-奥尻 44.4%
4位 札幌-釧路 44.7%
5位 那覇-久米島 44.7%
特定本邦事業者*
・日本航空:JAL
・全日本空輸:ANA
・日本トランスオーシャン航空:JTA
・スカイマーク:SKY
・エア・ドゥ:ADO
・ソラシドエア:SNJ
・スターフライヤー:SFJ
・ピーチ・アビエーション:APJ
・ジェットスター・ジャパン:JJP
・スプリング・ジャパン:SJO(貨物専用路線は除く)
* 客席数が100または最大離陸重量が5万kgを超える航空機を使用して行う航空運送事業を経営する日本国内の航空運送事業者

航空輸送サービスに係る情報公開25年4-6月期の上位5区間の旅客数(国交省の資料から)

航空輸送サービスに係る情報公開25年4-6月期の上位・下位5区間の利用率(国交省の資料から)
関連リンク
国土交通省
・25年1-3月期の定時到着、90%超えゼロ 首位はスターフライヤー=国交省情報公開(25年11月25日)
・24年度定時性、スターフライヤーが2冠 到着ワーストはANA、出発はジェットスター=国交省情報公開(25年11月17日)
