エアライン — 2026年4月21日 18:45 JST

FDA、サーチャージ最大4倍 上限大幅超えも“範囲内”に=5月

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 フジドリームエアラインズ(FDA/JH)は4月21日、利用客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2026年5月発券分を引き上げると発表した。引き上げ幅は路線により異なり、2.3倍から4.0倍に引き上げとなる。中東情勢の混乱により原油価格が大幅に高騰しており、為替相場も円安傾向が続いている。原油価格は、燃油サーチャージ価格の基となる「適用条件表」の上限を大幅に上回っているものの、既存の条件表の範囲内に収めた。

5月発券分のサーチャージを大幅に引き上げるFDA=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 ひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、小牧(県営名古屋)-山形線などカテゴリーAを前月の700円から2800円に、小牧-青森線などカテゴリーBを900円から2900円に、静岡-福岡線などカテゴリーCを1300円から3000円に、それぞれ引き上げる。

 サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの3月の市況平均価格は、1バレルあたり191.2米ドル、為替レートは1米ドル158.6円だった。前回4月発券分の基準となった2月と比較すると、市況価格は1バレルあたり102.3ドル上昇。為替レートは3.5円円安となった。

 FDAのサーチャージは、シンガポールケロシンと為替レートの組み合わせで算出する。基となる適用条件表は、シンガポールケロシンが「60ドル以上70ドル未満」から「150ドル以上」まで10ドル刻みの10区分、為替レートは「85円以上90円未満」から「135円以上」まで5円刻みの11区分で、双方の交わった部分が適用額となる。

 FDAは5月適用分の条件表について、既存の設定額を大きく上回る水準で、緊急的激変緩和措置を踏まえた政府からの補助を考慮しても、設定額を上回っていると説明。サーチャージの急騰は旅客の負担が多くなり、混乱を招く恐れもあることから、5月分のサーチャージは適用条件表の上限に留めるとしている。

FDAの燃油サーチャージ価格の基となる「適用条件表」(画像はAグループ、同社資料から)

26年5月発券分の燃油サーチャージ(括弧内は4月分)
カテゴリーA:2,800円(700円)
・小牧-山形
・小牧-新潟
・小牧-出雲
・小牧-高知
・中部-高知
・神戸-松本
・静岡-静岡
・小牧-小牧

カテゴリーB:2,900円(900円)
・小牧-青森
・小牧-花巻
・小牧-福岡
・小牧-熊本
・中部-熊本
・静岡-出雲
・新千歳-山形
・新千歳-新潟

カテゴリーC:3,000円(1,300円)
・小牧-丘珠
・静岡-新千歳
・静岡-丘珠
・静岡-福岡
・静岡-熊本
・静岡-鹿児島
・松本-新千歳
・松本-丘珠
・松本-福岡
・神戸-青森
・神戸-花巻
・福岡-新千歳
・福岡-花巻
・福岡-仙台
・福岡-新潟

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