全日本空輸(ANA/NH)は3月2日、社長交代会見を開き、新社長に就任する平澤寿一副社長(62)と、ANAホールディングス(ANAHD、9202)の特別顧問に就く井上慎一社長(67)が登壇した。平澤新社長は「中期経営戦略の柱は国際線」と語った。また、「飛行機も好きだが鉄道も好き」と述べ、異なる交通インフラの連携により、日本の魅力を世界に発展してきたいとの抱負を明かした。

社長交代会見に出席するANAの平澤寿一新社長=26月3月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
平澤新社長は東京都出身。1986年3月に慶応義塾大学経済学部を卒業後、同年4月にANAに入社。社長室事業計画部の主席部員や企画部長などを歴任した。2018年4月にANAの執行役員となり、企画室長と東京オリンピック・パラリンピック推進本部の事務局長を務めた。

社長交代会見に出席するANAの平澤寿一新社長(手前)と井上慎一社長=26月3月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
企画室長だった2019年には、九州の地域航空3社とANA、日本航空(JAL/JL、9201)とともに立ち上げた地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合(EAS LLP)に携わり、新型コロナ影響下の2021年には、社員のワクチン接種などを主導した。2022年4月からは、ANAHD上席執行役員も兼務し、ANAの取締役にも就任。ANA本体では渉外調査や秘書、ネットワークを担当した。2025年4月にANAHDとANA本体双方の代表取締役副社長に就任した。

社長交代会見に出席するANAの井上慎一社長=26月3月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
平澤新社長は40周年を迎える国際線について「世界でのプレゼンスを一層高める。新たななマーケットがあるのも事実」と述べ、新市場開拓に意欲を示した。旧国鉄の全路線に乗ったことを明かした平澤新社長は「ほかの交通機関と連携しなければならない」と述べ、航空と鉄道の知見を合わせて課題解決に取り組みたいという。
コロナ影響下の2022年に就任した井上社長は「4年前はコロナ2年目で一番厳しい状況に立たされていた。財務体質の健全化などを進めてきたが、平澤はこれまでの苦境を闘い抜いてきた戦友。ANA再成長のフェーズに入るので、次なるリーダーに託す」と語った。
*詳報を別途掲載します。

ANAの新社長に就任する平澤寿一副社長(左)と井上慎一社長=26月3月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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