官公庁, 需要, 需要実績 — 2025年12月18日 11:40 JST

11月訪日客、10.4%増351万人 中国3.0%増

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 日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2025年11月の訪日客数は前年同月比10.4%増の351万8000人で、11月の過去最高を更新した。また1-11月までの11カ月間の累計は3906万5600人で、1964年の統計開始以来の暦年(1-12月)最高記録を更新。初の4000万人超えが確実となった。

初の4000万人超えが確実となった25年暦年の訪日客=25年6月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 一方、関係が悪化している中国からの訪日客は3.0%増で、本格的な影響は12月から出るものとみられる。出国した日本人は13.2%増の133万人で、7カ月連続で100万人超え。コロナ前の8割超えに回復した。

—記事の概要—
25年11月の動向
方面別実績

25年11月の動向

 JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、このうち中国と香港、タイ、シンガポールを除く19市場で11月の過去最高となった。また、1-11月の累計で米国が初めて300万人を突破した。

 これまでの暦年の最高記録は2024年の3687万148人で、11月時点で暦年最高を220万人近く上回っている。また11月の最高記録は、2024年の318万7175人。紅葉シーズンの後半となり、欧米豪・中東を中心に高い訪日需要があったことで前年同月を33万人以上上回った。

 一方で日中関係の悪化を背景とし、中国政府は14日から同国民へ日本渡航を自粛するよう呼びかけている。自粛呼びかけ前の10月は22.8%増の71万5700人で、11月は伸び率が鈍化した。

方面別実績

 方面別に見ると、アジアでは韓国が82万4500人(前年同月比10.0%増)で23市場最多の訪日客数となった。中国は56万2600人(3.0%増)、台湾は54万2400人(11.1%増)、香港は20万7600人(8.6%減)、インドは2万8900人(22.8%増)だった。

 ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では、タイが11万7400人(0.5%減)、シンガポールが8万9400人(6.7%減)、マレーシアが7万1200人(14.8%増)だった。インドネシアは5万6400人(15.5%増)、フィリピンは9万2000人(5.7%増)、ベトナムは5万1800人(3.2%増)だった。

 欧州では、英国が4万5100人(21.7%増)、フランスが4万1400人(33.0%増)、ドイツが3万3700人(33.8%増)。イタリアは3万400人(45.8%増)、スペインは2万4200人(28.7%増)、ロシアは2万7400人(97.8%増)、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの4カ国で構成する「北欧地域」は1万5700人(27.7%増)だった。

 サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェートのGCC(湾岸協力理事会)の加盟6カ国にトルコとイスラエルを加えた8カ国で構成する「中東地域」は、2万8100人(46.8%増)だった。

 米大陸では米国が30万2500人(22.2%増)、カナダは6万2500人(32.0%増)、メキシコは2万700人(53.0%増)だった。オセアニアでは、豪州が8万5600人(6.6%増)だった。そのほかの国・地域からは15万6500人(26.8%増)が入国した。

関連リンク
日本政府観光局
観光庁

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