エアライン — 2025年10月13日 13:45 JST

ハワイアン航空、HA便名が26年4月消滅 2レター「AS」に

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 アラスカ航空(ASA/AS)に買収されたハワイアン航空(HAL/HA)は、運航便名などに用いるIATA(国際航空運送協会)の2レターコード「HA」の使用を現地時間2026年4月で終了する。HAは、前身のインターアイランド航空が就航した1929年から使われてきたもので、レター廃止によりハワイアンは運航面でもアラスカに統合される。

1929年から97年間用いてきたHA便名が消滅するハワイアン航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 97年にわたり用いてきたHA便名の廃止に先立ち、冬ダイヤ初日の10月26日からは全便の便名を変更。段階的にアラスカのAS便名へ切り替える。国際線はHA800番台、米本土路線がHA800番台と900番台、ハワイ州内線はHA1000-1200番台に再編される。日本路線では、ホノルル-羽田線のHA457/458便がHA831/832便に、関西線はHA449/450便がHA849/850便に変更される。

 アラスカ航空は、ハワイアン航空を19億ドルで2023年12月3日に買収。純債務9億ドルも含む契約で、2024年9月18日に買収完了を発表した。航空連合は、アラスカが2021年3月に加盟したワンワールド・アライアンスを継続する。

 今年8月5日には、ボーイング787-9型機に新デザインを導入すると発表。現在ハワイアンが運航している機体で、2026年1月の就航を計画しており、春までにすべての787の塗り替えを終える見通し。アラスカの拠点であるシアトルに787のパイロット基地を設けるほか、大西洋路線を新たに就航するなど、シアトルからの長距離路線を拡充させる。

787-9に施すアラスカ航空の新デザイン(イメージ、同社提供の動画から)

 アラスカによる買収に際しては、ブランドや文化的要素の維持が掲げられていたが、象徴とも言える2レター「HA」の廃止により、今後ブランド統合が加速する可能性もある。4月22日以降は、すべての運航便がアラスカ航空のAS便名となり、HA便名は消滅する。

 このため、HA便名での運航は4月21日が最終日となる見通し。予約やマイレージプログラムはすでにアラスカのものに統合されており、空港設備や案内表示なども順次アラスカ仕様に変更される。

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