企業, 機体 — 2025年8月5日 08:00 JST

過去最多30万人が来場!世界最大のパリ航空ショー 次回は2027年6月開催[AD]

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 世界最大規模の国際航空宇宙見本市「第55回パリ航空ショー」が、6月16日から22日までパリ郊外のル・ブルジェ見本市会場で開かれ、過去最多となる約30万5200人が来場しました。前回2023年の約29万3000人を上回り、航空・宇宙・防衛の最前線に集う一大イベントとして、2年に一度の開催を象徴する熱気に包まれました。

 

 会期前半の4日間は業界関係者向け、後半3日間は一般公開とし、来場者のうち53%にあたる約16万4200人が一般客、業界関係者は約14万1000人で、その38%がフランス国外からの参加でした。**出展企業は48カ国から2400社にのぼり、うち54%は国外企業。**会場内に設けられた332棟のシャレーや展示ホールの出展スペースはすべて完売し、展示された航空機は155機、デモフライトも173回に達しました。

 今回の目玉は、初開催となった宇宙分野の展示エリア「パリ・スペースハブ2025」。フランス国立宇宙研究センター(CNES)や欧州宇宙機関(ESA)、NATO(北大西洋条約機構)などが参加し、気候変動や宇宙探査、安全保障といったグローバルなテーマを発信しました。また、AIやグリーンエネルギー、ニュースペース(民間宇宙産業)を取り上げた「スタート・ミー・アップ」、脱炭素やサイバーセキュリティに焦点を当てた「パリ・エア・ラボ」なども、業界の革新性を強く打ち出しました。

 

 

 

 日本からは28社・団体が出展し、一般社団法人日本航空宇宙工業会(SJAC)は、2028年秋に東京で開催予定の「2028年国際航空宇宙展(JA2028)」を会期中に発表しました。またANAホールディングスは、ボーイング、エアバス、エンブラエルの3社に最大77機を正式発注。日本航空(JAL)は整備子会社JALエンジニアリング(JALEC)とともに、ドイツのスタートアップ企業とハイブリッド航空機「MAEVE Jet」の開発に向けた基本合意を締結しました。

 次回の第56回パリ航空ショーは、2027年6月14日から20日までの開催を予定。国際連携と技術革新の交差点として、さらなる進化が期待されます。

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International Paris Air Show
フランス見本市協会

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