エアライン, 解説・コラム — 2014年7月6日 13:45 JST

「日本人が疑問に感じる部分なくす」新エアアジア・ジャパン小田切CEOに聞く

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 エアアジア・ジャパンが2015年夏に復活する。前回はANAホールディングス(9202)をパートナーとしたビジネスだが、今回エアアジア・グループは、ネット通販大手の楽天(4755)などと共に日本市場へ再参入する。

日本再参入を表明するエアアジア・ジャパンの小田切CEO=7月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新会社の名称は前回と同じエアアジア・ジャパン。中部空港(セントレア)を拠点に2015年6月の就航を目指す。

 CEO(最高経営責任者)には、旧エアアジア・ジャパンの小田切義憲氏が就任した。出資比率はエアアジアが49%、投資会社オクターヴ・ジャパン インフラストラクチャーファンドが19%、楽天が18%、化粧品会社ノエビアホールディングスが9%、スポーツ専門店アルペンが5%。資本金は70億円を予定している。

 機材はエアバスA320型機(180席)で、当初は2機。エアアジアグループからのリースで、新造機を使用する。2015年末時点では4機体制とし、その後は1年間に5機ずつ増やしていく。

 新生エアアジア・ジャパンの目玉は、将来的な羽田空港への乗り入れ。これまでLCC(低コスト航空会社)は、各都市の第2空港を拠点とするのがビジネスモデルであったが、欧米ではすでに第1空港への乗り入れも始まっており、日本がこの流れに飲み込まれるのは時間の問題だ。

 しかし、旧エアアジア・ジャパン時代、同社のウェブサイトは日本のeコマースのレベルとはほど遠く、航空券を買う段階からして不利だった。そして、十分に機材が揃わないことによる、運航の乱れ。すべてが負の連鎖につながっていたと言っても過言ではなかった。

─ 記事の概要 ─
発表会直前に演出練り直し
トニーは「ひとたらし」
1日3往復6便程度から

 今回は新生エアアジア・ジャパンの小田切CEOに、新会社の計画や将来像を聞いた。そして、なぜ小田切CEOが再びエアアジアの一員として挑戦する気持ちになったのか、エアアジアやトニー・フェルナンデスCEOの魅力も尋ねてみた。

発表会直前に演出練り直し

──久々にフェルナンデスCEOが来日した。

小田切CEO:(自身が在籍していた)ANAとやっているんじゃないんだな、と感じた。7月1日のイベントは当初、極めて普通の式次第でやろうと思っていた。トニー(フェルナンデスCEO)に事前ブリーフィングをすると、12時間前であっても「ここを変えよう。エアアジア風に楽しく、枠を外れた感じでやりたい」と指示があり、一生懸命一晩で考えてゴロゴロッと変えた。

 短時間で考えてボツになったものもあったが、ANAでは直前に式次第を変えることはできなかったと思う。

登壇直後、青いシャツを脱ぎ去るエアアジア・ジャパンの小田切CEO=7月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

──旧エアアジア・ジャパン時代を振り返るとどうか。

 小田切CEO:まずトニーの提案で、「こうしろ」というものがあったとする。日本のやり方は総じて、


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