空港 — 2014年6月26日 08:56 JST

成田空港の夏目社長「発着枠活用が経営課題」

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 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は6月25日、「機材の小型化で発着回数の増加が、旅客数の増加にはつながらない」として、リテール事業など非航空系の売上増加が重要だと、都内で開かれた株主総会後に語った。

NAAの夏目社長=6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NAAの2014年3月期決算は、2年連続の増収増益、純利益が過去最高を更新。夏目社長は、着陸料の引き下げや海外旅客の増加が奏功したと説明した。

 一方、2013年度の国際線と国内線を合わせた総発着回数が前年度比7%増の22万6182回と、2014年度中に実現する年間発着回数30万回との間にかい離がある。「今年度の実発着回数は23万1000回と予想している。オフピークの活用など発着枠活用が大きな経営課題」と述べた。

 今後重要となる非航空系の売上については、7月8日に第1旅客ターミナルの「エアポートモール」のリニューアル工事が完了することで増収を目指す。商業施設の魅力を向上させ、空港の従業員や周辺の住民などの取り込みを図る。

 上場の見通しについては、「国が決めること」と前置きした上で、上場に必要となる準備は進めていると語った。

 2015年3月までの検問廃止については、「開かれた空港作りとして、運航と旅客の安全を確保した上で進める」として、システム構築や千葉県警との連携を進めていると述べた。

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