空港 — 2018年2月22日 19:30 JST

成田空港、1・2タミ検査場にも高性能機器 待ち時間軽減へ

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 成田国際空港会社(NAA)は2月22日、保安検査場を刷新すると発表した。第1ターミナルの北・南ウイングと第2ターミナルが対象で、検査レーンを増設し、機内持込手荷物の検査に高性能の機器を導入する。2019年度の完成を見込む。

リニューアル後の保安検査場入り口(イメージ、NAA提供)

導入するスマートセキュリティレーン(イメージ、NAA提供)

 保安検査場の面積を2倍に拡張し、検査レーンを合計43カ所から49カ所に増設する。北ウイングは現在の10カ所で変更はなく、南ウイングは4レーン増設し17カ所、第2ターミナルは2レーン増設し22カ所とする。

 機内持込の手荷物検査に、高度な保安検査機器「スマートセキュリティ」を導入する。利用客による手荷物移動の手間を省くほか、再検査が必要な手荷物の自動仕分けや、使用したトレーを自動で入り口に搬送するなど、時間短縮のほか、検査員の負担を軽減する。複数人で利用でき、長さは現在の10メートルから18メートルに伸ばす。

 現在のレーンでは、1カ所につき1時間あたり180人検査できる。スマートセキュリティの導入により、1時間あたりの処理能力は270人に増える。NAAの夏目誠社長によると、検査の待ち時間は、繁忙期で最大30分発生しているという。

 夏目社長は保安検査場の刷新により、「保安検査の厳格化と、お客さまの待ち時間に対するストレスを軽減を図る」と述べた。

 このほか、保安検査場をガラスフェンスで仕切り、混雑状況が見えるようにするほか、天井や照明を明るくすることで、利用者の高揚感や開放感を演出する。

 成田空港の第1・第2ターミナルでは、2020年3月までの完成を目指し、出発ゲートラウンジや出発ロビーなどの改修を計画。東京五輪・パラリンピックに向け、「おもてなし」を強化するとともに、保安検査場の刷新により「機能強化」も実現する。

 また、LCC専用の第3ターミナルも2019年度をめどに改修。出発客と到着客の動線を分け、混雑緩和を目指すほか、スマートセキュリティも導入する。

リニューアル後の保安検査場(イメージ、NAA提供)

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