空港 — 2018年1月25日 20:00 JST

成田空港、ターミナル改修で「おもてなし」 第1・2タミ、7月から

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 成田国際空港会社(NAA)は1月25日、第1ターミナルと第2ターミナルを改修すると発表した。すべての利用者に分かりやすい「ユニバーサルデザイン(UD)」を導入し、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「おもてなし」を強化する。

改修後の第1ターミナル北ウイング出発ロビー(イメージ、NAA提供)

 改修するのは、第1ターミナル北ウイングと、第2ターミナルの本館とサテライト。制限エリア内の出発時ゲートラウンジのほか、第1ターミナルは出発ロビーなど一般エリアも改修する。

 セルフチェックイン機や自動手荷物預け機などを充実し、「ファストトラベル」化を進める。大型サインなどによるUD化を進め、動線を分かりやすくするほか、LED照明を導入。明るさを確保し、視認性向上を図る。

 それぞれ今年7月から工事を開始し、2020年3月までの完成を目指す。2019年度から改修するLCC専用の第3ターミナルは、出発客と到着客の動線を分け混雑緩和を目指すなど「機能強化」に重点を置いているが、第1・第2ターミナルは、明るさの確保や大型サインなどの導入で「ウェルカム感」を演出する。

 第1ターミナル北ウイングは、1999年以来の改修となる。第2ターミナルの制限エリアは1992年の供用開始以来、初の改修となる。ターミナルのリニューアルを進めることで、韓国の仁川国際空港など、アジア主要空港との競争力を強化する。

 仁川国際空港は現地時間1月18日から、第2ターミナルの供用を開始。大韓航空(KAL/KE)など4社が移転し、年間1800万人利用できる。従来の第1ターミナルは年間5400万人が利用可能で、両ターミナルを合わせて7200万人が利用できるようになった。

 NAAの夏目誠社長によると、成田空港は3つのターミナルを合わせ、年間4950万人が利用できるという。

改修後の第1ターミナル北ウイング出発ロビー(イメージ、NAA提供)

改修後の第1ターミナルサテライト ゲートラウンジ(イメージ、NAA提供)

改修後の第2ターミナルサテライト出発ゲートラウンジ(イメージ、NAA提供)

改修後の第2ターミナルサテライト出発ゲートラウンジ(イメージ、NAA提供)

改修後の第2ターミナルサテライト到着コンコース(イメージ、NAA提供)

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