エアライン, 官公庁 — 2017年8月2日 14:35 JST

「エンジンのうず巻き模様、何のため?」 JAL、霞が関見学デーで航空教室

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 子供たちに省庁の仕事を知ってもらう「子ども霞が関見学デー」の一貫として、国土交通省は8月2日、航空教室やフライトシミュレーターの体験コーナーを設けた。

国交省で開かれた航空教室に参加する子供ら=17年8月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 「知ってる?空のお仕事」と題し、中央合同庁舎3号館の共用会議室の一画にコーナーを開設。日本航空(JAL/JL、9201)が航空教室を開き、767運航乗員部の岸大祐機長と、客室乗務員の乙武英里さん、整備士の波多野峻平さんが講師を務め、空の仕事の魅力を語りかけた。フライトシミュレーターは日本航空大学校(JAA)が用意し、午前と午後に抽選が行われた。

 航空教室では、出発前から出発後までの仕事の流れを、操縦士と客室乗務員、整備士それぞれの職種に沿って時間軸で紹介。岸機長は普段持ち歩いているカバンの中身を、子供たちに公開した。

 教室終了後、3人の講師は会場の子供たちからの質問に答えた。エンジン中心部に描かれているうず巻き模様は、何のためにあるのかを質問した子供に対して、整備士の波多野さんは「鳥さんが吸い込まれないようにするため」と、バードストライクを子供にも分かりやすく説明した。ほかの子供は客室乗務員の乙武さんに対し、多くの航空会社からJALを選んだ理由を質問。乙武さんは「面接みたい」とたじろぐ様子も見せた。

 このほか、3職種の制服着用体験も開催。子供たちのほか保護者も着用し、写真撮影する姿が見られた。整備士の制服を着用した子供は「重たかったけどかっこよかった」と話し、うれしそうに会場を後にした。

 子ども霞が関見学デーは小中学生や幼児を対象にしたイベントで、国交省のほか、文部科学省や外務省、法務省など25の省庁や機関が参加。当日の霞が関は職員のほか、多くの親子連れでにぎわった。

 3日も午前10時から午後4時まで、同様のイベントが開かれる。

※岸機長の「祐」、しめすへん「示」の異体字

来場者と写真に収まるJAL整備士の波多野さん(左)=17年8月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

シミュレーターを操作する参加者(左)=17年8月2日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関連リンク
こども霞が関見学デー(国土交通省)
社団法人・日本航空機操縦士協会
日本航空

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