エアライン, 空港 — 2017年4月25日 07:46 JST

JAL自転車部、青森県内を試走 サイクリスト目線の空の旅模索

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 青森県が春に実施している「青森県春のクリーン大作戦」に、日本航空(JAL/JL、9201)のパイロットらによる「JAL自転車クラブ」が参加した。雨天のためメインイベントのゴミ拾いは中止となったが、県のサイクルーツーリズム推進協議会のメンバーと県内を試走した。

青森県五所川原市の斜陽館前を走るJAL自転車クラブのメンバー(JAL提供)

16年に青森を訪れ県のサイクルーツーリズム推進協議会スタッフに先導されてフェリーターミナルへ向かうJAL自転車クラブの部員=16年6月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 クリーン大作戦は今回で23回目。県が「環境の美化を進める運動」をテーマに掲げ、住みよいまちづくりと、観光客を清潔できれいな街に迎える取り組みとして実施している。今年は4月22日が県内統一開催日で、青森市は青い海公園、弘前地区は観光館の追手門広場、むつ地区は田名部川の河川敷広場、八戸地区は南浜公民館、十和田地区は市役所前駐車場がメイン会場に選ばれた。

 22日は雨天のため、自転車クラブが参加予定だったゴミ拾いイベントは中止。館内でセレモニーのみ開かれ、メンバーが来場者に紹介されると、部長の大橋篤機長があいさつした。

 JALの自転車クラブは、サイクリング愛好家のパイロットや整備士、客室乗務員らが集まり、2015年2月に発足。耐久レースなどに出場するほか、飛行機と自転車を組み合わせた旅について、課題の洗い出しに取り組んでいる。

 近年サイクリングは国内だけではなく、アジアでも富裕層を中心に人気が高まっている。飛行機と自転車を組み合わせることで、自らの足で空港から名所や旧跡をめぐりながら郷土料理に舌鼓を打ち、宿泊先へ向かう旅は魅力がある一方で、自転車の運搬などに課題がある。

 自転車クラブは、2016年6月に青森空港で課題の洗い出しを行い、青森県サイクルツーリズム推進協議会とモデルコースを試走した。今回のクリーン大作戦でも、前日の21日に協議会のメンバーと県内を試走。青森空港から五所川原市にある太宰治記念館「斜陽館」などをめぐった。

 自転車クラブでは、サイクリストが使いやすい空の旅のあり方を、今後も模索していく。

青森空港から県サイクルーツーリズム推進協議会のメンバーと出発するJAL自転車クラブのメンバー(JAL提供)

青森県春のクリーン大作戦で三村申吾知事にあいさつするJAL自転車クラブのメンバー(JAL提供)

青森県春のクリーン大作戦であいさつするJAL自転車クラブの大橋部長(右、JAL提供)

関連リンク
日本航空
AOMORI CYCLING(青森県サイクル・ツーリズム推進協議会)

サイクリングで青森活性化 JAL自転車部、機長やCAが試走(16年6月26日)

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