空港 — 2012年11月14日 09:40 JST

成田空港、国際線着陸料を平均5.5%引き下げ 4月から

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 成田国際空港会社(NAA)は11月13日、国際線の着陸料を平均5.5%引き下げると発表した。2013年4月1日から実施する。13年3月末に予定されている成田空港の発着枠27万回化に伴い実施されるオープンスカイや、アジア地域での競争力強化を進める。05年10月以来、約7年半ぶりの引き下げ。

 着陸料はNAAの騒音区分でもっとも低騒音のAからFランクまで6段階で設定。1トンあたり1650円から2100円となっており、100円ずつ引き下げる。NAAの試算によると、ボーイング777-200型機(Aランク)で現在より2万7600円安い42万7800円となる。

 777-200で競合空港と比較すると、国内では羽田66万2000円、関西54万9000円、中部45万8000円と成田が割安となるが、近隣の中国・浦東17万円、韓国・仁川19万5000円、シンガポール・チャンギ20万8000円と、依然として割高感が残る。

 国際線の手荷物取扱施設の使用料も、101席以上の機材で13年4月から見直す。現在は1区分のみだが、新区分では1機あたりの座席数が101-200席、201-300席、301席以上の3区分となる。低コスト航空会社(LCC)が使う101-200席クラスの機体では、現行より20%引き下げとなり、201-300席は10%、301席以上は5%引き下げる。LCCから割高であることを指摘されており、乗り入れ機材の多様化に合わせた料金設定に見直す。

成田空港国際線の着陸料単価表(NAAの資料から)

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