エアライン, 官公庁, 空港 — 2026年1月9日 14:45 JST

JAL外国人グラハン、外免切替なしでパス取得可に 成田で全国初の新制度

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 成田市と日本航空(JAL/JL、9201)の両者は1月8日、空港の制限区域内(ランプエリア)で車両を運転する資格について、新制度の運用を開始したと発表した。自国の運転免許を持つ外国人グランドハンドリングが、日本の免許証に切り替える「外免切替」をせずに運転できるようにするもので、JALグループでグラハン業務を担うJALグランドサービス(JGS)が全国に先駆け、成田空港で2025年12月1日から運用を始めた。

成田市とJALグループが始めた外国人グラハン新制度の概要(両者の資料から)

外国人グラハンの新制度を成田市と始めたJALグループ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回の制度改革は、ベトナムなどの「ジュネーブ条約」に加盟していない国の運転免許保持者が対象。非加盟国出身者は、日本国内で有効となる「国際免許証」を取得できない。自国の有効な運転免許を持つ人材が所定の要件を満たした場合、日本の運転免許に切り替え(外免切替)せずに空港内での運転許可証(ランプパス)が発行される。

 具体的には、所属するグラハン事業者による知識・技能研修を受講後、国土交通省航空局(JCAB)が定める知識・技能評価を自動車教習所で受け、「特認評価書」を取得する。その後は空港管理者が講習と試験を実施し、合格するとランプパスを取得できる。

 これまでは、非加盟国出身の外国人材が空港内でトーイングトラクター(牽引車)などグラハン車両を運転する場合、外免切替が必須だった。しかし、学科・技能試験までに4カ月程度を要し、即戦力化の妨げとなっていた。ジュネーブ条約加盟国出身者は、これまで同様に国際免許証を取得し、講習・試験を受けてからランプパスを取得する。

 航空業界では、国が定める在留資格を保有し技能を持つ「特定技能制度」などを活用して外国人材の採用を進めているが、免許の切り替えがボトルネックとなり、業務範囲が限られる課題があった。成田市とJGSは2023年に、内閣府が進める国家戦略特区への規制緩和を共同提案したことがきっかけで、国の制度改正による全国措置として実現した。

 外免切替に伴う待機期間を解消することで育成期間を大幅に短縮し、成田空港でのグラハン業務の生産性向上と、人材確保につなげていく。

関連リンク
成田市
日本航空
JALグランドサービス
国家戦略特区(内閣府)
外国の運転免許をお持ちの方(警察庁)

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