企業, 空港 — 2025年11月5日 16:55 JST

中部空港、メガソーラーで脱炭素化 ターミナル・貨物施設で自家消費

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 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)と、中部電力ミライズ(名古屋市東区)の2社は11月5日、他社所有の太陽光発電所を自社の敷地に設置し、発電した電気を購入する「オンサイト型」のPPA(電力購入契約)サービスの導入で合意したと発表した。出力1000kw(キロワット)超の出力太陽光発電設備「メガソーラー」を同空港内に初設置し、空港内への電力供給を2027年4月から始める見通し。

中部空港の旅客ターミナル地区と貨物地区に設置予定の太陽光発電設備のイメージ(同社資料から)

 太陽光パネルは第1(T1)と第2(T2)の2つある旅客ターミナルの屋根のほか、貨物地区の従業員駐車場に設置。出力は旅客ターミナルが3542kw、貨物地区が412kwの計3954kwで、旅客ターミナルと貨物施設に供給し自家消費する。年間の想定発電量は約434万kWh(キロワット時)で、CO2(二酸化炭素)を約1829トン削減する。PPA事業者は中部電力ミライズで、太陽光発電設備の設置・保有・運営は同社子会社のシーエナジーが担う。

 中部空港は脱炭素化を進めており、空港地上施設からの温室効果ガス排出量を、2030年度までに2013年度比で46%削減する目標を掲げている。今回のメガソーラー導入によりCO2を約1829トン削減でき、目標削減量の約6.0%に相当するという。

中部空港の旅客ターミナル地区と貨物地区に設置予定の太陽光発電設備の範囲(同社資料から)

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中部国際空港 セントレア
中部電力ミライズ

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