中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)は10月23日、第1ターミナル(T1)の国内線保安検査場で進めている大規模改修が完了したと発表した。複数の乗客が手荷物検査レーンを同時利用できる「スマートレーン」などを、冬ダイヤ初日の26日から導入する。高性能X線検査装置も合わせて導入し、保安検査の待ち時間短縮を図る。

中部空港のT1国内線に導入するスマートレーンと高性能X線検査装置(中部国際空港会社提供)
国内線の保安検査場8レーンをスマートレーンに刷新する。高性能X線検査装置の導入により、パソコンやタブレット、ペットボトルなどの液体物を、荷物から取り出すことなく検査できるようになる。また、準備台を4つ備えたスマートレーンも導入し、前の旅客の準備が終わるのを待つ必要がなくなる。
T1国内線の大規模改修は2024年8月2日にスタート。2005年2月17日の開港以来初めての大規模改修となった。名古屋では2026年にアジア・アジアパラ競技大会の開催が予定されていることから、保安検査場の改修により需要増へ対応する。

中部空港のT1国内線に導入するスマートレーンと高性能X線検査装置の利用イメージ(中部国際空港会社提供)
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