エアライン — 2025年10月22日 20:40 JST

ANA、アップグレードポイント26年度で終了 マイルに一本化

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月22日、マイル上級会員に提供している「アップグレードポイント」を、2026年度を最後に終了すると明らかにした。2026年5月から国内線でもマイルでアップグレード特典を利用できるようになるためで、今後は座席のアップグレードやラウンジ利用などの特典をマイルに一本化する。

アップグレードポイントを終了しマイルに一本化するANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 アップグレードポイントは、国際線のエコノミークラスからビジネスクラス、国内線の普通席からプレミアムクラスなど、主に上級クラス席へアップグレードする際に利用できる上級会員向けサービス。2026年5月19日搭乗分からは、従来の国際線アップグレードに加え、国内線でもマイルによるアップグレード特典が利用可能になるため、サービスを見直す。

 今回の見直しで、アップグレードポイントで利用できた座席クラスのアップグレードやラウンジ利用は、今後マイルでの利用に切り替える。現在はアップグレードポイントのみで利用可能なラウンジサービスも、今後マイル利用へ移行する予定で、利用開始時期は決まり次第、ANAのウェブサイト内の「ラウンジ・空港ページ」で案内する。

 ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ(AMC)」は、搭乗実績などに応じて最上位ステータス「ダイヤモンド」、これに次ぐ「プラチナ」、3番目の「ブロンズ」があり、「プレミアムメンバー」と位置づけている。また、上位会員向けカード「スーパーフライヤーズカード(SFC)」があり、アップグレードポイントはプレミアムメンバーとSFC本会員が利用できる。

 制度見直しに伴い、ダイヤモンド会員限定で提供してきたアップグレードポイントによる座席アップグレードサービスは、2026年度末の2027年3月31日で終了する。

 サービス終了後の対応として、2027年4月1日時点でダイヤモンド会員の利用者には、5万マイルを付与。マイルは同年4月ごろ、航空関連サービスや期間限定マイルを取り扱う「マイル口座グループ4」に積算を予定している。

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