エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2025年10月10日 12:30 JST

スイス、A350初号機がチューリッヒ到着 特別塗装機10/25就航

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 スイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)は現地時間10月9日、同社向け初号機となるエアバスA350-900型機(登録記号HB-IFA)が拠点のチューリッヒ空港に到着したと発表した。初号機を含め全10機を導入する予定で、初号機には特別塗装を施した。

放水アーチをくぐりチューリッヒ空港へ到着するスイス インターナショナル エアラインズのA350-900初号機=PHOTO: Thomas Luethi, Swiss International Air Lines AG

 初号機は9日午後に、エアバスの工場がある仏トゥールーズを離陸。チューリッヒには同日午後3時25分に着陸した。初号機には「Wanderlust(放浪者)」塗装を施し、スイスの美しさと多様性を表現した。

 A350は25日に就航し、チューリッヒからスペイン・マヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカへ向かう便が初便となる見通し。当初は欧州内の短距離路線で運航し、パイロットの慣熟も兼ねる。長距離便への投入は11月20日からで、ボストン線への導入を予定する。

 同社のA350は4クラス242席(ファースト3席、ビジネス45席、プレミアムエコノミー38席、エコノミー156席)で、新しい客室コンセプト「SWISS Senses」を採用する。ファーストはスライドドアを備えた個室タイプで、隣接する窓側と中央席を組み合わせ独立した空間として使用できるようにする「Grand Suite(グランドスイート)」も提供する。ビジネスは全座席が通路に面した作りで、38席備えるプレミアムエコノミーは、同社が保有する長距離機材では最大の席数を設定する。

 スイスは4機保有する4発機のA340-300の後継機として、双発のA350の導入を決めており、ルフトハンザ・グループが発注済みの機材を導入する。2031年までに10機を導入する見通し。

 初号機のフェリー(回航)便は同社のパイロット3人が担い、到着時には放水アーチで歓迎を受けた。また展望デッキでは同社の社員や多くの航空ファンが到着を見守った。また、製造から到着までをまとめた動画をYouTubeで公開している。

チューリッヒ空港へ着陸するスイス インターナショナル エアラインズのA350-900初号機=PHOTO: Thomas Luethi, Swiss International Air Lines AG

チューリッヒ空港に着陸したスイス インターナショナル エアラインズのA350-900初号機=PHOTO: Thomas Luethi, Swiss International Air Lines AG

チューリッヒ空港で放水アーチの歓迎を受けるスイス インターナショナル エアラインズのA350-900初号機=PHOTO: Thomas Luethi, Swiss International Air Lines AG

関連リンク
スイス インターナショナルエアラインズ
SWISS First Grand Suite
| SWISS | Welcome A350(YouTube、1時間36分12秒)

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