エアライン — 2025年8月19日 10:35 JST

ソラシド、大学生と宮崎7自治体の地域課題探る 淑徳・多摩両大学と

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 ソラシドエア(SNJ/6J)は、淑徳大学と多摩大学の3ゼミと連携し、宮崎県内7自治体と協力して地域課題の解決を図る産学官連携プロジェクトに取り組んでいる。5月に開始した本年度のプロジェクトでは、学生と社員がチームを組み、現地調査やイベントを通じて地域との協働を進めている。

大学生と宮崎7自治体の地域課題を探るソラシドエア=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 参加するのは、淑徳大学経営学部の白井昭彦准教授ゼミと永井恵一准教授ゼミ、多摩大学グローバルスタディーズ学部の今村康子准教授ゼミ。対象地域は宮崎県、日向市、高原町、国富町、綾町、西米良村、門川町の7自治体で、今年度は昨年度の5自治体から範囲を拡大した。参加学生は34人、自治体ごとに社員1人がファシリテータとして加わり、合わせて7人の社員が同行している。

 プロジェクトは3つの柱で構成される。1つ目は、11月15日と16日に開催される地域プロモーションイベント「グリーンスカイフェスタ2025」で、学生たちが各自治体のブース運営を支援し、地域の魅力を発信すること。2つ目は、現地でのフィールドワークを通じて地域の課題を洗い出し、学生の学びと社員の知見を融合させて解決策を提案すること。3つ目は、継続的な活動を見据えた産学官連携のあり方を検討し、今後の展開に資するアイデアを創出することとなっている。

 主なスケジュールは、5月19日のキックオフを皮切りに、8月7日と8日に各自治体でフィールドワークを実施。8月から11月にかけては月1-2回のオンラインミーティングを通じて準備を進める。11月のフェスタを経て、12月15日には東京で最終報告会を予定している。

 フィールドワークでは、淑徳大学や多摩大学の学生がソラシドエアを利用して宮崎県を訪問。観光や体験型コンテンツ、特産品などの調査を行い、地域プレイヤーとの交流や意見交換を通じて、地域の魅力と課題の両面を体感した。

 ソラシドエアで国富町を担当する地元価値共創本部 共創企画部の畦浦隼人氏によると、今回の取り組みは2年目となり、対象地域の拡大によって広がりが生まれている。人口減少や担い手不足は多くの地域に共通する課題だが、一方でそれぞれに固有の魅力や問題も存在することから、画一的な解決策が通用しない現実があるという。同社では地元に根差す航空会社として、15-24歳の若者世代と地域をつなぎ、地域住民の知見と学生の視点を掛け合わせることで、三者一体となった解決アプローチを試みている。

関連リンク
ソラシドエア
淑徳大学
多摩大学

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