アラブ首長国連邦のエミレーツ航空(UAE/EK)は現地時間3月16日、機体デザインをリニューアルしたと発表した。3代目となる新デザインで、尾翼にある同国の国旗を立体的(3D)に仕上げたほか、翼端は外側と内側に新デザインを施した。新デザイン初号機はエアバスA380型機(登録記号A6-EOE)で、17日のドバイ発ミュンヘン行きEK51便に投入する。

3代目の新デザインを施したエミレーツ航空のA380(同社提供)
刷新後のデザインは、従来は平面的だった尾翼の国旗に影を施し、立体的に仕上げた。また、従来は白地に金色のロゴをデザインしていた翼端外側は、赤地に白ロゴに変更。客室内から見える内側にも立体的な国旗をデザインした。
胴体部にデザインする金色の「Emirates」ロゴは、英語とアラビア語ともに太く仕上げ、従来よりも32.5%大きくした。一方、ウェブサイトのURL「emirates.com」は削除した。
今回の機体デザインは3代目で、1985年の就航時の初代、ボーイング777-300型機の同社向け初号機を受領した1999年に次ぐもの。年内に17機の777を含む24機に新デザインを施す予定で、2024年8月に受領予定のA350以降はすべて新デザイン機で導入する見通し。

3代目の新デザインで尾翼の国旗を立体的に仕上げたエミレーツ航空のA380(同社提供)

3代目の新デザインで翼端外側を赤く仕上げたエミレーツ航空のA380(同社提供)

3代目の新デザインで翼端内側の国旗を立体的に仕上げたエミレーツ航空のA380(同社提供)

3代目の新デザインを施したエミレーツ航空のA380(同社提供)

エミレーツ航空の機体デザインの遍歴イラスト(同社提供)

2代目の現行デザインを施すエミレーツ航空のA380=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

2代目の現行デザインを施すエミレーツ航空のA380=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
エミレーツ航空
・エミレーツ航空、A380夏ダイヤ投入拡大 コロナ前9割50都市に(23年1月15日)
・エミレーツ航空、羽田4月再開 ファースト設定777で1日1往復(23年1月12日)
・エミレーツ航空、A350に高速ネット通信 全50機、北極上空でも接続可(23年1月12日)
・エミレーツ航空、成田豪華ラウンジが復活 アラビア料理のアペタイザーも(22年12月17日)
・エミレーツ航空のA380、成田に再就航 初便は特別塗装機(22年11月15日)
・エミレーツ航空、プレエコA380の日本導入未定 3年間で大規模改修(22年11月14日)
・エミレーツ航空、A380と777にプレエコ 11月から大規模改修、120機(22年9月2日)
・A380最終号機、エミレーツ航空に納入 14年で完納(21年12月17日)