エアバス, 機体 — 2013年9月7日 11:48 JST

エアバス、航空交通管理で中国と覚書締結

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスはこのほど、中国の空中交通管理局(ATMB)と、最新の航空交通管理(ATM)技術の導入と中国の航空交通管理システムの最新化に向け、協力して取り組む覚書(MoU)を締結したと発表した。

羽田空港に着陸するA380=10年10月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 中国民用航空局(CAAC)に属するATMBと覚書を交わしたことで、中国での航空輸送およびキャパシティ、効率性を改善し、持続可能な航空輸送の未来を実現するために協力して取り組んでいく。

 最先端のATM技術とソリューションの導入は、エアバスのATMシステムの開発とサポートを行う子会社「エアバス・プロスカイ」が行う。

 覚書のフレームワークで、4つのプロジェクトが発足。1. 航空交通流管理(Air Traffic Flow Management)、2. 空港型協調的意思決定(Airport Collaborative Decision Making:A-CDM)、3. 成都双流国際空港のキャパシティ評価とRNP AR(特別許可を要する航法精度要件)による進入方式や計器着陸装置(ILS)の運用、4. 北京首都空港の運用改善での計器着陸装置の運用が、4プロジェクトとなる。

 世界的にATMシステムを最新化することは環境面でも、年間約130憶リットルの燃料節減や、二酸化炭素(CO2)排出量を年間で2900万トン削減するなど、大きな利点を生み出す。また、遅延を400万時間減らせるという。

 ATMシステムの非効率性により、推定で世界の航空燃料の8%が無駄になっているとされている。

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post