企業, 機体 — 2021年6月15日 17:55 JST

エンブラエル系“空飛ぶクルマ”、アジアで導入目指す シンガポール社と提携

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 エンブラエルが立ち上げ、電動垂直離着陸(eVTOL)機など「空飛ぶクルマ(Urban Air Mobility、UAM)」の開発を進めているイブ・アーバン・エア・モビリティは、シンガポールのアセント(Ascent)との提携を発表した。アジア太平洋市場で、エアタクシーなどに特化したイブ社製eVTOLの導入を目指す。

シンガポールのアセントと提携しアジア太平洋地域でのeVTOL導入を目指すイブ(同社提供)

 今回のパートナーシップでは、エアタクシーのほか、貨物や航空医療サービスに特化したeVTOLを、アジア太平洋地域への順次導入を目指す。アセントは現在、空飛ぶクルマの運航に特化した協力会社のデータベースをタイとフィリピンで保有しており、同地域での導入拡大を見込む。

 eVTOLなどの空飛ぶクルマは、次世代の移動手段として注目を集めている。エンブラエルは2017年に子会社「エンブラエルX」を立ち上げ、eVTOL機などの開発を進めている。イブは2020年10月に、エンブラエルXから独立した。

 日本では、兼松(8020)が英国のスカイポーツ(Skyports)と提携し、eVTOLが離着陸する「バーティポート」(Vertiport)インフラの国内構築を目指している。

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Ascent

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