エアライン, ボーイング, 企業, 機体, 解説・コラム — 2013年2月13日 21:25 JST

ジャムコ、シンガポール航空向けビジネスクラスシート出荷

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 ジャムコ(7408)は2月12日、シンガポール航空(SIA)のボーイング777-200ER型機に搭載するビジネスクラスシートを出荷したと発表した。同社グループが受注したシート関連ビジネスでは3件目。

シンガポール航空の777=12年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SIAへのビジネスクラスシートの供給は、機体改修やギャレー(厨房設備)供給、STC(追加型式設計承認)の取得をひとまとめにした内装品改修のひとつ。シンガポールを拠点とするグループ会社のJADE(JAMCO AERO DESIGN AND ENGINEERING)が設計を、シンガポール・ジャムコが製造を担当した。2社がシートの設計から製造までを行ったのは今回が初めて。

 日本国内企業による航空機シートの製造は、これまでKIホールディングス(旧小糸工業、6747)がSIAを含む国内外の航空会社に対し、ファーストクラスからエコノミークラスまで多様なシートを供給してきた。しかし、2010年2月に国交省航空局(JCAB)から耐火性試験の未実施について業務改善勧告を受け、その後11年6月には米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)から耐空性改善命令(AD)が出され、シート事業を大幅に縮小。昨年9月末には188人が希望退職に応じた。一方、ギャレーなど内装品で航空会社から支持を得ているジャムコでは、海外のグループ会社を通じてシートの受注に成功している。

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