エアバス, 機体 — 2012年12月5日 10:36 JST

シャークレット装備のA320、EASAより認可取得

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 エアバスは現地時間12月3日、CFMインターナショナル社製CFM56エンジンを搭載したA320ファミリーのシャークレット装備に対する認可を欧州航空安全局(EASA)より取得したことを発表した。米連邦航空局(FAA)による認可も近く取得する予定。

EASAより認可取得したシャークレット装備のA320=12年12月 PHOTO: F. Lancelot, em company/Airbus

 シャークレットを装備したA320ファミリーはCFM56エンジンとV2500エンジン搭載機それぞれが、9カ月から10カ月かけて約600時間の飛行テストを行っている。A320ファミリーの他機種とエンジンについても今後認可を取得する予定。シャークレットを装備したA320初号機は、2012年末までにエアアジア(AXM)へ引き渡される。

 従来のウイングチップ・フェンスに替わるシャークレットは、長さが約2.4メートル。空力性能を向上させることによって燃料消費を約4%削減する。燃料コストを節約できるだけでなく、航続距離を約100海里(約185キロメートル)延ばし、ペイロードを最大450キログラム増加させる。シャークレットはA320ファミリーの新造機にオプションで提供し、15年就航予定のエンジン換装型のA320neoファミリーでは標準装備となる。

 エアバスでは、シャークレットを装備したA320ファミリーへの需要に対応するため、すべての単通路型最終組立工場で生産体制を強化する。単通路型機の最終組立工場は、仏トゥールーズ、独ハンブルク、中国の天津にあり、今後米アラバマ州にも建設される予定。

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