国土交通省航空局(JCAB)は7月28日、福岡航空交通管制部で4月に発生した管制システムのトラブルについて、原因と再発防止策を発表した。システム内部で突発的かつ急激な負荷増大が発生し、バックアップシステムへの切替えに時間がかかったことによるもので、プログラムを改修し再発防止に努める。

管制システムに障害が発生した羽田空港=26年4月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
福岡管制のシステムトラブルは4月21日早朝に発生。航空機の運航に必要な飛行計画を管理するシステム(FACE)で、突発的かつ急激な負荷増大が発生した。トラブル発生時は負荷増大の兆候検知が不十分で、障害箇所の特定ができなかった。バックアップシステムは、切替えに時間がかかる構造だという。
JCABは再発防止策として、急激な負荷増大回避へのプログラム改修▽監視機能の強化と自動制御機能の追加▽バックアップシステムへの切替時間短縮へのプログラム改修、の3点を実施。年度内をめどに導入する。このうち自動制御機能については、当面の対応として、負荷変動などを早期検知するための監視ツールを導入済み。
このほか、運航者・空港管理者などと迅速な情報提供手段の構築し、訓練体制の強化と運航者などとの連携も進めていく。
このシステムトラブルにより、日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)の大手2社だけで国内線208便が欠航し、3万1600人以上に影響が出た。JCABによると、大手2社を含む国内航空各社で269便が欠航し、607便が遅延したという。

4月に発生した航空交通管制システムトラブルの原因と再発防止策(国交省の資料から)

システムトラブルによる欠航便を表示する羽田空港第1ターミナルにあるJALの出発案内モニター=26年4月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

システムトラブルによる欠航・遅延が発生し利用客でごった返した羽田空港第2ターミナル2階の出発ロビー=26年4月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

システムトラブルによる欠航・遅延が発生し利用客でごった返した羽田空港第1ターミナル2階の出発ロビー=26年4月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
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国土交通省
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