日本航空(JAL/JL、9201)系中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)とJALカーゴサービス(JCG、千葉・成田市)、ビックカメラ(3048)の3社は6月19日、訪日客を対象とした和牛販売強化で連携を始めた。ZIPが展開するウェブサイトでの販売をビックカメラの実店舗でプロモーションし、訪日客から人気の高い和牛のアピール強化を図る。

ビックカメラAKIBAの店頭でチラシを配るZIPAIRの「ZIPAIRの深田社長(中)=26年6月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
—記事の概要—
・羽田でも受取可に
・深田社長「実店舗で補完」
羽田でも受取可に
ZIPAIRは、同社便の旅客を対象とした土産手ぶらサービス「AKIBA ZIP」(アキバジップ)を2024年12月に開始。1年後の2025年12月からは成田発の他社便の旅客にも対象を拡大し、新たな土産サービス「AKIBA GO」(アキバ ゴー)を始めた。出国前の土産梱包(こんぽう)や持ち運びの手間を省き、手ぶら移動できるようにしている。
和牛は米国・シンガポール行きの利用客に提供する。3社の取り組みでは、東京・秋葉原駅前にある「ビックカメラAKIBA」の来店客を、ウェブ上の AKIBA GOへ送客。ウェブサイトで注文を受け、JCGが空港にある「JAL ABCカウンター」へ搬送する。利用客は同カウンターで商品を受け取り、各社のチェックインカウンターで受託手荷物として預け入れる。到着後、空港のターンテーブルで受け取る。手荷物として和牛を持ち出す場合に必要な証明書の取得など、輸出検疫手続きは同サービスが代行するため、旅客自身が手続きする必要はない。
これまでの受け取りは成田第1ターミナルのみが対象だったが、3社連携により対象空港を拡大。成田第2ターミナルのほか、羽田空港第3ターミナルでも利用できるようにした。商品の購入期限は成田が受け取り2日前の午後10時まで。羽田が受け取り24時間前まで。

ビックカメラAKIBAの店頭でZIPAIRの「AKIBA GO」で取り扱う和牛をアピールするディスプレイ=26年6月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
深田社長「実店舗で補完」
サービス開始当日となった19日は、ZIPAIRの深田康裕社長とJGCの大岩慎太郎取締役、ビックカメラ営業部第1ブロックマネージャーの川崎義勝執行役員の3人が、ビックカメラAKIBAの店頭で来店客にチラシを配り、サービスをPRした。
ZIPAIRの深田社長はAKIBA GOについて「日本が誇る和牛の素晴らしさを世界へ拡大していくサービス」と紹介。3社の連携により「ウェブ販売を実店舗で補完することで、さらに拡大できる」と自信をのぞかせた。
深田社長によると、「AKIBA ZIP」の取扱件数は月間数十件程度だという。今後は自社便・他社便を含め対象を広げることで「期待は非常に大きい」との認識を示した。今後の目標は、ZIPの強みを生かし「走りながら考えていく」とした。
JGCの大岩取締役は同サービスにより「日本の農水産輸出拡大へ貢献、エンドユーザーと直接の繋がりができる」と述べ、従来のBtoB(企業間取引)のほかBtoC(企業対消費者取引)により「お客さまの思いにお答えしたい」とした。
ビックカメラの川崎執行役員は「秋葉原の店舗は免税が強い」と説明。さまざまなカテゴリーを取り扱っているものの、「食品は弱い」ことから、今回の新サービスによりさらなる強化を図りたい考えを示した。

和牛を販売するサービスをアピールする(左から)ビックカメラの川崎執行役員、JGCの大岩取締役、ZIPAIRの深田社長=26年6月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
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