エアライン — 2025年12月23日 11:36 JST

ANA、貨物事業会社を再編へ NCAのAOC継続

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)は12月23日、グループ内の貨物事業会社の再編へ検討・準備を始めると発表した。2026年度末までの再編完了を目安とし、今年8月に完全子会社化した日本貨物航空(NCA/KZ)のAOC(航空運送事業許可)の継続を前提とする。再編により意思決定の迅速化とコスト構造を最適化し、収益性の最大化を目指す。

グループ内の貨物事業会社の再編へ検討・準備を始めるANAHD=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 再編対象会社や具体的なスキームの詳細は今後検討していくという。

 ANAHD傘下の貨物事業会社には、グループの貨物事業の中核を担うANAカーゴ(ANA Cargo)と8月1日付で完全子会社化したNCAのほか、国際物流を担う「OCS」、グループ内で使用する物品の輸出入通関を担う「インターナショナル・カーゴ・サービス」がある。

 ANAカーゴとNCAの2社は冬ダイヤ初日の10月26日から、全日本空輸(ANA/NH)とNCAが運航する成田-欧米間の貨物便でコードシェア(共同運航)を始めており、両社が運航する大型貨物機での輸送力補完と利便性向上を図っている。

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