エアライン — 2015年10月22日 21:25 JST

JAL、月面探査機の整備支援 世界初の民間探査目指す

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 日本航空(JAL/JL、9201)と日本初の民間月面探査チーム「ハクト」は10月22日、コーポレートパートナー契約を締結したと発表した。JALが整備やトラブルシューシングで支援する。

JALが支援するハクトの月面探査機「ローバー」(ハクトのサイトから)

 ハクトは国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エクスプライズ、GLXP)」に日本で唯一挑戦する月面探査チームで、アイスペース(東京都港区・袴田武志社長)が運営。ハクトが開発している月面探査機「ローバー」と、JALが運航するボーイング787型機がともに炭素繊維を採用していることが契機となり、支援が決まったという。

 ローバーの運用や保守に、JALの整備技術やトラブルシューティングの手法を応用するなど、技術的な連携を視野に入れる。両者が協働することで、世界初の民間月面探査を目指す。

 GLXPはグーグルがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3000万ドル(約36億円)の国際賞金レース。月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500メートル以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信するミッションを課している。

 1位のチームには賞金2000万ドル、2位には500万ドルが与えられ、世界各国から現在18チームが参加している。

関連リンク
日本航空
HAKUTO
Google Lunar XPRIZE

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