エアライン, ボーイング, 機体 — 2015年7月21日 20:25 JST

エア・ドゥ、中部・広島初就航へ 10月新路線、ANAと共同運航も

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 エア・ドゥ(ADO/HD)は7月21日、札幌-中部線、広島線と函館-中部線の3路線を、10月下旬に始まる冬ダイヤから開設すると発表した。同社が中部空港(セントレア)と広島空港に乗り入れるのは初めて。

中部と広島に就航するエア・ドゥ。退役間近の737-500も投入される=15年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 札幌-中部線は1日3往復、札幌-広島線と函館-中部線は1日1往復ずつ運航する。運航開始は10月25日で、スケジュールなどは8月下旬に発表する。

 運航機材はボーイング737-700型機(144席)。2016年1月に退役予定の737-500(126席)も投入する。

 同社の関西・中国方面は、札幌から神戸便を1日2往復、岡山便を1日1往復運航。函館路線は羽田便に続き2路線目となる。

 札幌-中部線は現在4社が運航。全日本空輸(ANA/NH)が1日7往復、日本航空(JAL/JL、9201)が1日5.5往復(11便)、スカイマーク(SKY/BC)とジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が1日2往復ずつ運航している。

 札幌-広島線はJALとANAが1日1往復ずつ、函館-中部線はANAのみ1日2往復運航している。

 2014年度の各路線の利用実績は、札幌-中部線はANAが旅客数51万3445人、提供座席数78万8328席、ロードファクター(座席利用率、L/F)が65.1%。JALは旅客数37万3549人、提供座席数59万2020席、L/Fが63.1%。SKYは旅客数16万1385人、提供座席数23万808席、L/Fは68.7%だった。

 札幌-広島線は、JALが旅客数7万1910人、提供座席数11万9295席、L/Fが60.3%。ANAは旅客数6万5764人、提供座席数11万9212席、L/Fは55.2%だった。

 ANAのみ運航する函館-中部線の旅客数9万636人、提供座席数15万9746席、L/Fは56.7%だった。

 エア・ドゥは現在運航する9路線すべてで、ANAとコードシェア(共同運航)を実施しており、今回の3路線も行う見通し。一方、ANAはエア・ドゥとのコードシェアにより、減便や運休などを検討するとみられる。 

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