ボーイング, 機体, 空港 — 2015年6月17日 18:45 JST

ボーイング、中部空港に787試験初号機寄贈へ

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 中部国際空港会社は6月17日、ボーイングから787-8型機の飛行試験初号機(ZA001、登録番号N787BA)を譲り受けると発表した。中部空港(セントレア)への到着は6月22日を予定している。中部空港会社では今後、展示を検討する(到着時の記事はこちら)。

中部空港に寄贈される787-8の飛行試験初号機=10年8月 PHOTO: Joe Parke/Boeing

 中部地域では重工各社が787全体の約35%にあたる主要部品を製造。三菱重工業(7011)が主翼、川崎重工業(7012)の前部胴体、富士重工業(7270)の中央翼を担当している。

 中部からは米ワシントン州エバレットとサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるボーイングの最終組立工場に、787の大型部位輸送に使用している輸送機「ドリームリフター」で輸送する。ボーイングは2014年3月、中部空港内に787型機の主翼など主要部位を保管する「ドリームリフター・オペレーションズ・センター」(DOC)を本稼働させている。

 787試験初号機は現地時間2009年12月15日、エバレット工場に隣接するペインフィールド空港で初飛行を実施した。

 ボーイングは飛行試験2号機(ZA002、登録番号N787EX)を今年3月、米アリゾナ州・ツーソンのピマ航空博物館(Pima Air & Space Museum)に、飛行試験3号機(ZA003、登録番号N787BX)を2014年11月、米シアトルの航空博物館(Museum of Flight)に、それぞれ寄贈している。

関連リンク
中部国際空港 セントレア
Boeing
ボーイング・ジャパン

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