エアライン, ボーイング, 機体 — 2017年12月8日 20:17 JST

JAL、博多万能ねぎデカール機 豪雨被害で支援

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 日本航空(JAL/JL、9201)は12月7日から、福岡・朝倉市から毎日東京へ空輸される「博多万能ねぎ」を応援するデカールを貼ったボーイング777-200型機(登録番号JA8977)の運航を開始した。翌8日には福岡発羽田行きJL316便で、コンテナ3つ分の万能ねぎを空輸した。

博多万能ねぎを応援するデカールを貼ったJALの777-200=17年12月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

博多万能ねぎを応援するデカール=17年12月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 デカールは縦37.36センチ、横35.56センチ。乗客が乗り降りする左前方ドア付近に2018年6月ごろまで貼り、万能ねぎをPRする。

 博多万能ねぎは、12月で命名から40周年を迎えた。翌1978年からは当時では珍しい、ネギの空輸を開始し、当初からJALが担っている。出荷するネギのパッケージにはJALの鶴丸ロゴをデザインしている。生産されたネギを出荷するJA筑前あさくら(筑前あさくら農業協同組合)とJALは、40年近く連携している。

 朝倉市は今年7月5日から6日にかけて発生した九州北部豪雨により、7割のネギ畑が冠水。このうち2割は土砂による被害を受けた。JALは社員有志を募り、被害を受けたビニールハウスの片付けなど、ボランティア活動を展開した。

博多万能ねぎ応援デカールについて語るJALの岩越本部長(右)と濱田部長=17年12月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 貨物事業を担当する岩越宏雄・貨物郵便本部長によると、2010年にJALが経営破綻したとき、JA筑前あさくらは全日本空輸(ANA/NH)などでの空輸に切り替える方法もあった中で、JALでの空輸を継続したという。岩越本部長は「『JA筑前あさくらはJALを支援し続けます』という声明を出していただいた。本当にありがたかった」と振り返り、ボランティア活動やデカール貼付などで恩返ししたいとした。

 九州地区での貨物事業を担当する濱田隆三・九州販売部長はデカール導入により、「(被災地が)今まで以上に盛り上がっていけるように」と期待している。ネギの出荷量については、安定してきているとした。

 朝倉で収穫された万能ねぎは、各農家から仕分けする「選果場」に出荷。オゾンで一晩殺菌し、翌朝に100グラムずつ小分けにする。朝倉を出発し福岡空港に到着後、羽田に空輸する。収穫から2日後の朝には、東京・大田区の大田市場に到着し、各小売店に運ばれる。

 万能ねぎは小ネギの一種で、朝倉産のもののみ「万能ねぎ」と名乗ることができる。

*豪雨被害を受けた産地の状況はこちら

朝倉から羽田空港に到着した博多万能ねぎ=17年12月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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