エアライン, 官公庁, 空港 — 2017年6月19日 18:43 JST

香港からの10人、成田で入管未通過 バニラエア、構内バス誤誘導で

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 6月18日午後10時すぎ、バニラエア(VNL/JW)の香港発成田行きJW304便(エアバスA320型機、登録番号JA07VA)の乗客のうち、一部の利用者が入国手続きをしない状態で入国した。成田空港到着時のバス誤誘導によるもの。バニラエアの五島勝也社長は19日、国土交通省航空局(JCAB)の佐藤善信局長から厳重注意を受けた。23日までに再発防止策を提出する。

*再発防止策の記事はこちら

国交省で陳謝する(左から)バニラエアの浅井一郎空港部長、五島社長、東京空港交通の増井社長=17年6月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
バス3台中1台が誤誘導
前回は16年4月発生

バス3台中1台が誤誘導

 手続きしないで入国したのはJW304便の利用者168人(ほか幼児0人)のうち34人。このうち10人(日本人9人、米国人1人)は19日午後5時現在、手続きを完了せず、成田空港を立ち去っている。10人とは19日午後5時過ぎに連絡が取れた。バニラエアは立ち去った10人に対し、空港に戻り入国審査の通過を求めている。

 JW304便は香港を午後5時6分に出発し、成田には午後10時13分に到着。到着後、利用客は構内を走るランプバスで国際線バスゲートに向かった。ランプバスは東京空港交通が運行している。

 通常、国際線の利用者は1階の国際線バスゲートに到着する。その後、2階の入国審査場に移動し、1階の国際線専用の手荷物引渡場と税関を通過し、一般エリアに入る。一方、国内線利用者は1階の国内線バスゲートに到着。国内線専用の手荷物引渡場を通過して、一般エリアに入る。

成田空港第3ターミナルの旅客動線(成田空港提供、Aviation Wire作成)

 JW304便利用者のバス3台のうち、最後の1台が国際線搭乗口ではなく、国内線搭乗口に到着。乗客は国内線専用の手荷物引渡場を通過し、一般エリアに出た。このうち数人が、ターミナル2階にある成田国際空港会社(NAA)のインフォメーションカウンターに対し、入国審査場を通過していないことを申告。バニラエアは午後10時30分すぎ、NAAから連絡を受けたことで発覚した。

 現在までに手続きが済んでいない10人以外の乗客24人は国内線到着バスゲートに戻り、バスで国際線バスゲートに引き返した。その後、入国審査を受け一般エリアに入った。

経緯を述べる東京空港交通の増井社長(右)とバニラエアの五島社長=17年6月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 両社の同様のトラブルは、2016年4月にも発生している。バニラエアの五島社長は2回目となった今回のトラブルについて「重く責任を感じている。空港会社も交えて、再発防止策を検討したい」と陳謝した。東京空港交通の増井健人社長は「再発防止策を考えていきたい」と述べた。

 増井社長によると、当該バスを運転していたのは63歳の男性運転手で、当日は国内線輸送を連続して担当。社内での聞き取り調査で運転手は「国内線と勘違いした」と話したという。東京空港交通では、国内線は「LCCドメス」、国際線は「LCCインター」と呼称し区別している。

前回は16年4月発生

 前回は2016年4月17日、台北発成田行きJW104で発生。当日の成田空港は強風が発生し、同便は中部空港(セントレア)へ目的地変更(ダイバート)した。成田着後、バス3台すべてが国内線バスゲートに誤誘導。一時、乗客159人が入国手続きをしない状態で入国し、うち109人は入国審査を直ちに受け直した。

 同月22日、バニラエアは国土交通省航空局(JCAB)に再発防止策を提出。電話のみだった配車連絡を、ファクスを送信するように改めた。

関連リンク
バニラエア
国土交通省
東京空港交通
成田空港第3ターミナル
入国管理局

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