エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2025年2月16日 13:50 JST

ITA、羽田にアリタリアロゴ描いたA350初便

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 伊ITAエアウェイズ(ITY/AZ)の前身となるアリタリア-イタリア航空のロゴが描かれた同社のエアバスA350-900型機(登録記号EI-IFA)が2月16日、羽田空港に到着した。現地時間15日のローマ(フィウミチーノ)発羽田行きAZ792便が初便となった。

*ローマ行き離陸はこちら

羽田空港に着陸したアリタリアのロゴを描いたITAエアウェイズのA350-900によるローマ発AZ792便=25年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 アリタリアのロゴを用いたブランドメッセージ「Inspired by Alitalia」は機体後部にデカールで描かれた。A350-900のほかA321neo、A220-100にも展開し、計3機になるという。A321neoとA220は、3月30日開始の夏ダイヤ期間に登場する見通し。

 ロゴを描いたA350の初便となった15日のAZ792便は、ローマ・フィウミチーノ空港のE06ゲートを午後3時59分(定刻午後3時5分)に出発し、16日午後0時7分(同午前11時20分)に羽田の143番スポットへ到着した。

羽田空港に着陸したアリタリアのロゴを描いたITAエアウェイズのA350-900によるローマ発AZ792便=25年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ITAは、アリタリア・ブランドの活用を2024年9月27日に発表。同社は「アリタリア・ブランドはITAが所有する重要な資産。航空輸送のパイオニアとしての卓越性と、世界における『メイド・イン・イタリー』の素晴らしい大使としての役割を持つアリタリアが、ITAの価値観にインスピレーションを与えた」と説明している。一方で、2度の経営破綻など経営や労使問題の混乱から、アリタリア・ブランドの活用に懐疑的な見方もある。

 破綻したアリタリアは、2021年10月14日のカリアリ・エルマス発ローマ(フィウミチーノ)行きAZ1586便がラストフライトとなり、75年の歴史に幕を下ろした。ITAは翌15日から運航を始め、ミラノ(リナーテ)発バーリ行きAZ1637便が初便となった。ローマ-羽田線は2022年11月5日に開設している。

 アリタリアに代わる航空会社として国営でスタートしたITAは、今年1月18日にルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザ・グループが株式を取得し子会社化。夏ダイヤからはフランクフルト空港とミュンヘン空港でルフトハンザ・グループが乗り入れるターミナルへ移転し、コードシェア(共同運航)やラウンジの相互利用も始める。

 ITAが加盟するアライアンス(航空連合)は、これまでスカイチームだったが、ルフトハンザと同じスターアライアンスへ移籍を予定。加盟準備を進めており、スターアライアンスへの正式加盟は2026年上期となる見通し。日本の航空会社によるイタリア路線は、スターアライアンスの加盟社である全日本空輸(ANA/NH)が羽田-ミラノ(マルペンサ)線を2024年12月3日に開設している。

*写真は5枚。

羽田空港に着陸するアリタリアのロゴを描いたITAエアウェイズのA350-900によるローマ発AZ792便=25年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸するアリタリアのロゴを描いたITAエアウェイズのA350-900によるローマ発AZ792便=25年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港に着陸したアリタリアのロゴを描いたITAエアウェイズのA350-900によるローマ発AZ792便=25年2月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

初便の運航スケジュール(定刻/実績/ゲート)
AZ792 ローマ・フィウミチーノ(15:05/15:59/E06)→羽田(16日11:20/12:07/143)

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