官公庁 — 2023年2月26日 07:15 JST

[書籍]鶴岡路人『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』

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 新潮選書『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(著者:鶴岡路人・慶應義塾大学総合政策学部准教授、出版社:新潮社)が2月22日発売。税込1815円。

 「2022年2月に始まった一方的な侵攻は、ロシアの戦争を超えて欧州全体の問題――「欧州戦争」になった。欧州が結束して武器や弾薬の供与に踏み切った背景、欧州全域を巻き込んだエネルギー危機の行方は? 欧州の安全保障を専門とする著者がこの大転換の構造を分析し、「ウクライナ後の世界」の課題と日本の選択を探る」

はじめに

本書関連事項 略年表
地図 欧州主要部 ウクライナ主要都市と周辺国

第一章 ウクライナ侵攻の衝撃
 「さらなるウクライナ侵攻」前夜の攻防
 プーチンの主張する「NATO不拡大約束」とは何だったのか
 抑止と同盟の視点からみえる戦争の構図
 ウクライナの「中立化」と「安全の保証」の相克
 失われる停戦の意味
 戦争における「語られ方」をめぐる攻防

第二章 ウクライナ侵攻の変容
 武器供与をいかに引き出すか
 「安全の保証」問題の再浮上
 「住民投票」なるもので消えた和平合意の可能性
 ロシアの核兵器使用をいかに抑止するか
 一般のロシア国民に「戦争の責任」はあるのか
 欧州は結束しているのか
 欧州エネルギー危機の構図

第三章 結束するNATO
 NATOの冷戦後は何だったのか
 北欧に拡大するNATO――フィンランドとスウェーデンの選択
 新たな「戦略概念」で態勢固めをするNATO
 NATO・ロシア基本議定書の亡霊――三つの論点

第四章 米欧関係のジレンマ
 トランプからバイデンへ
 アフガニスタン撤退の試練
 「戦略的自律」議論、ふたたび

第五章 戦争のゆくえと日本に突きつけるもの

注記
あとがき

【著者略歴】
鶴岡路人(つるおか・みちと)
慶應義塾大学総合政策学部准教授。1975年東京都生まれ。専門は現代欧州政治、国際安全保障。慶應義塾大学法学部卒業後、米ジョージタウン大学を経て英ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得(PhD in War Studies)。在ベルギー日本大使館専門調査員、防衛省防衛研究所主任研究官、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。著書に『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)など。

関連リンク
欧州戦争としてのウクライナ侵攻(新潮社)

雑誌
「Su-30MKIフランカーに迫る!」Jウイング23年4月号
「自衛隊航空2023」航空ファン 23年4月号
「アメリカ爆撃機の系譜」航空情報 23年4月号
「再び、世界へ。」航空旅行 vol.44
「もっとヒコーキに強くなる!」月刊エアライン 23年3月号
「Have a Nice Flight JAL」月刊エアステージ 23年3月号

書籍
ルーク・オザワ『ヒコーキ写真の撮り方 ミラーレスカメラ編』
「世界航空機年鑑 2022~2023年」
『JALグランドスタッフ入門』
高尾泰朗『ANA 苦闘の1000日』
『増補改訂版 無敵のグローバル資産「航空機投資」完全ガイド』
大宅邦子『選んだ道が一番いい道』
金子寛人『JALの現場力』

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