JAL、10機目のA350就航　初便の那覇行きファーストクラス満席

　日本航空（JAL/JL、9201）は8月24日、エアバスA350-900型機の10号機（登録記号JA10XJ）を国内線に就航させた。初便は羽田発那覇行きJL907便で、乗客140人（幼児5人含む）を乗せ午前8時59分に13番スポット（駐機場）から出発した。

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　JALのA350-900は国内線用機材。10号機は現地時間17日に仏トゥールーズで受領し20日に羽田へ到着したばかりで、客室仕様は従来の9機と同じく3クラス369席（ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席）となる。全クラスに新シートを導入し、全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供する。繁忙期などには普通席を増やした3クラス391席仕様（ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席）に変更できる。

　24日の初便はファーストクラスが満席で、クラスJは52人、普通席は71人だった。この日の運航は初便の那覇行きJL907便と折り返しの羽田行きJL908便の2便のみ。

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　JALは2013年10月7日に、A350を最大56機導入すると発表。確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、別途25機のオプション（仮発注）契約を結んだ。ボーイング777型機の後継で、A350-900は主に国内線用777-200の、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となり、A350-1000は2023年度の就航を計画している。

　今年度にJALがA350を受領するのは2機目。年度内に15号機まで引き渡され、2022年3月末の時点では14機が運航中となる見込み。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で旅客需要の低迷が続く中、A350導入による機材更新を計画通り進める背景には、経営課題である2050年の二酸化炭素（CO2）排出量実質ゼロ実現が挙げられる。

＊写真は11枚。

羽田空港で出発を待つJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港で787-8国内線仕様機（右）と並ぶJALのA350-900 10号機＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港でPBBが外されるJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便（上）＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港を出発するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港のD滑走路へ向かうJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便（奥）＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港のD滑走路を離陸するJALのA350-900 10号機初便の那覇行きJL907便＝21年8月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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