ボーイングは現地時間11月3日、デジタル航空ソリューション事業の一部について、米投資会社トーマ・ブラボー(Thoma Bravo)への売却が完了したと発表した。売却額は現金105億5000万ドルで、航空ナビゲーション部門「ジェプセン(Jeppesen)」や、フォアフライト(ForeFlight)、エアデータ(AerData)、オズランウェイズ(OzRunways)を売却した。

Jeppesenなどを売却し中核事業に集中するボーイング=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
事業売却は今年4月に最終合意が発表されていたもの。今回の完了で、ボーイングは財務体質の強化と機体製造など中核事業への経営資源の集中を進める。
売却後も一部のデジタル航空サービスは社内に残し、機体や機材単位のデータを活用した機能を通じて、民間航空や防衛の顧客に対し、運航や保守、診断、修理などのサービスを継続する。
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