アメリカン・エキスプレス(AMEX)は、羽田空港第3ターミナルの会員専用ラウンジ「センチュリオン・ラウンジ」で、日本料理「赤坂 おぎ乃」の荻野聡士シェフが監修した特別メニューの提供を10月10日から順次開始する。季節に応じた料理を提供する予定で、今回は秋の食材を生かした14品を用意する。

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニュー(同社提供)
荻野シェフは、日本料理の名店で研鑽を積んだ後、東京・赤坂に自身の店「赤坂 おぎ乃」をオープン。四季折々の食材を生かした日本料理を得意とし、空港ラウンジの料理監修は今回が初となる。
特別メニューは全14品で構成され、このうち「赤坂 おぎ乃」で提供されている定番料理のアレンジが8品、ラウンジ専用の新作が6品。いずれも秋の食材を取り入れ、四季を感じられる内容に仕上げた。

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニューの(左から)鮪の黄身醤油掛け、湯葉冷水、鴨ロースと九条ネギ浸し(同社提供)
定番料理のアレンジは、京都産の湯葉にかつお出汁の餡をかけ、ネギと生姜を添えた「湯葉冷水」、鴨の旨味と山椒の香りを引き立てた「鴨ロースと九条ネギ浸し」、燻製醤油でさっと漬け込み鮪の旨味を引き出した「鮪の黄身醤油掛け」などが並ぶ。主菜には、みりんの甘みと醤油の香ばしさを含ませて煮込んだ松阪牛を、酢飯と合わせた「松阪牛ロース煮寿司」を用意。もずくとトマトを組み合わせた冷菜や、鮭の揚げ物にきのこ餡をかけた一品、小芋と大豆ミートを使った炊き込みご飯など、食材の持ち味を生かした品々が並ぶ。
締めのデザートには、煮出したほうじ茶特有のほろ苦さを生かした「ほうじ茶プリン」を用意。甘さを控えた仕立てで、単体でもウイスキーなどと合わせて楽しめるメニューとなっている。

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニューの松阪牛ロース煮寿司(同社提供)

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニューのほうじ茶プリン(右)とブランマンジェ抹茶ソース(同社提供)
ラウンジ専用の品々は、野菜や魚、肉を中心に、秋らしい味わいを盛り込んだ6品を用意した。前菜には、小松菜としめじを仙台麩とともに浸した「小松菜占地仙台麩浸し」や、なめらかな冷奴にきのこ入りの肉味噌餡をかけた「冷奴きのこ肉味噌あんかけ」を提供。魚料理では、さわらを南蛮漬けにした「さわらの南蛮漬け」や、秋鮭におかき粉をまぶして揚げ、きのこ餡をかけた「揚げ鮭の九条ネギ餡掛け」が並ぶ。主菜には、甘辛い胡麻味噌で炒めた「豚肉と茄子の茸胡麻味噌炒め」が加わり、濃厚な味わいが食欲を引き立てる。
デザートには、抹茶を牛乳と生クリームでのばしたソースを合わせた「ブランマンジェ抹茶ソース」を用意。ふんわりとした口当たりで、抹茶の風味を初めて味わう海外利用者にも親しみやすい一品に仕上げた。
センチュリオン・ラウンジは、AMEXが国内で初めて自社運営するラウンジで、7月16日にオープン。世界で30番目、アジアではデリー、香港、ムンバイに続き4番目の拠点で、場所は第3ターミナルの114番搭乗口付近にある。

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニューの小芋の炊き込みご飯(同社提供)

アメックスが羽田空港のセンチュリオン・ラウンジで提供する「赤坂 おぎ乃」監修メニューの揚げ鮭の九条ネギ餡掛け(同社提供)

羽田第3ターミナルにオープンするアメリカン・エクスプレス「センチュリオン・ラウンジ」のエントランス=25年7月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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