エアライン — 2024年12月10日 19:05 JST

JALパイロット、アルコール検出でメルボルン発3時間遅れ 12/1成田行き

By
  • Share this post:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)は12月10日、現地時間1日の豪メルボルン発成田行きJL774便(ボーイング787-8型機、登録記号JA840J)に乗務するパイロット2人から乗務前にアルコール反応が検出され、出発が遅延する事象が発生したと発表した。同便はパイロット2人のアルコール量が1リットルあたり0.00ミリグラムになったことを確認後、3時間11分遅れで出発した。

パイロットからのアルコール検出によりメルボルン発成田行きが遅延したJAL(写真は当該機)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALの社内規定では、乗務前のアルコール検査で0.00ミリグラムであることを確認することに加え、開始12時間前に体内に残存するアルコール量を、純アルコール換算で40グラムに相当する「4ドリンク」以下に自己制限することを求めている。当該のパイロット2人は、ホテルでの事前確認でアルコールが検出され、最終的にアルコール量が0.00ミリグラムとなったことを確認し、出発した。

 同便の運航後、聞き取り調査により飲酒量の制限を上回るアルコールを摂取していたことが判明。監督する国土交通省航空局(JCAB)に報告したという。JALはパイロットの飲酒問題が発覚以降、乗務先に滞在する「ステイ」時の飲酒を禁じていたが、今年10月1日に解除したばかり。

 12月1日のメルボルン発成田行きJL774便は、乗客103人(幼児3人含む)が利用し、パイロット3人(機長2人、副操縦士1人)、客室乗務員8人の計11人で運航。定刻では午前7時20分発、午後3時15分着だったが、3時間11分遅れの午前10時31分にメルボルンを出発し、2時間42分遅れの午後5時57分に成田へ到着した。

 JALは安全上のトラブルが相次いだことから、行政指導にあたる「厳重注意」を国交省から今年5月に受けている。JALは「お客さま、ご関係の皆さまに、ご迷惑とご心配をおかけしたことを、深くお詫び申し上げる」とコメント。厳重注意を受けた中での事象発生を重大に受け止め、再発防止を徹底するとしている。

 当該機の座席数は2クラス186席で、ビジネスクラス30席とエコノミークラス156席のE12仕様となる。

関連リンク
日本航空

御巣鷹山での鳥取社長発言
・JAL鳥取社長「人の人生を狂わせてしまった責任感じた」慰霊の園で39周年追悼慰霊式(24年8月12日)
・日航機事故39年 鳥取社長が御巣鷹山で献花(24年8月12日)

厳重注意と再発防止策
・JAL、再発防止策を提出 安全意識を再徹底(24年6月12日)
・国交省、JALに厳重注意 平岡局長「教訓生かされていない」(24年5月27日)

JALのトラブル
・国交省、JALへ臨時監査 翼端接触などトラブル相次ぐ(24年5月24日)
・羽田空港、JALのA350翼端同士が接触 札幌行き503便と搭乗前505便(24年5月23日)
・福岡空港、JAL機が滑走路接近しジェイエア機が離陸中止 (24年5月13日)
・JAL、機長深酔いでダラス発欠航 アルコール未検出も「乗務させるべきでない」(24年4月26日)
・国交省、JALに抜き打ち監査 米2空港で滑走路無許可横断や停止線越え(24年2月15日)

飲酒問題
・JAL、意識改革と管理強化でパイロット飲酒根絶目指す 事業改善命令で報告書(19年10月23日)
・JAL、赤坂社長が飲酒問題の責任明確化 安全統括管理者に就任(19年10月11日)
・国交省、JALに再び事業改善命令 パイロット飲酒、赤坂社長「傍観者いてはいけない」(19年10月8日)
・日航機事故から34年、赤坂社長「飲酒問題は痛恨の不祥事」(19年8月12日)
・JAL、アルコール微量検出も認めず パイロット・CA対象、国交省に報告書(19年1月18日)
・JAL、飲酒の副操縦士を懲戒解雇 禁錮10カ月、赤坂社長ら減給(18年11月30日)


Comments are closed