「元気になったら機内食食べたい」JAL、都のホテル療養者向けに機内食風弁当の第2弾

　日本航空（JAL/JL、9201）は2月17日、東京都からの依頼で機内食風弁当を新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のホテル療養者向けに提供した。都がホテル療養者に快適に過ごしてもらおうと特色ある食事を提供する取り組みの一環で、JALが提供するのは今月3日に続いて2回目。国内線ファーストクラスの機内食をイメージした和食メニューで、アサリご飯や稲荷寿司、焼き魚などを取り入れた機内食風弁当を約1500食用意した。

JALが東京都のホテル療養者向けに提供した和食の機内食風弁当を紹介する客室乗務員＝22年2月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　都は新型コロナウイルス感染者のうち、入院治療の必要のない軽症や無症状の人には都が用意したホテルなどで宿泊療養を依頼している。1月16日からは、ホテルで快適に過ごしてもらおうと、週1回程度特色ある食事の提供を始め、JR東日本の駅弁やなだ万の料亭弁当などを順次提供している。

　JALは和食と洋食のメニューを都に決めてもらうため、依頼から1週間ほどで和洋3種類ずつ計6種類のメニューを提案。3日に洋食、今回は和食を提供した。黒豆がんもやサバの塩焼き、鶏のつくね、エビの芝煮、ゴボウサラダ、アサリご飯、稲荷寿司などで構成し、粉末のコンソメスープをセットにしている。

　調理はJALの機内食も手掛けるケータリング会社ティエフケーが担当。前回と同じくホテルへ配送後の温度管理なども考慮し、温めずに食べられる「コールドミール」として用意し、春を感じられるメニューにしたという。弁当の外箱は、パイロットが乗務時に機内で食べる「クルーミール」と同じものを使用した。

　前回の機内食風弁当へのアンケートでは、「隔離中は変わり映えのない生活なので、こういったサービスはうれしい」「気分をリフレッシュできた」「子供たちも大喜びだった」「元気になったらまたJALに乗って機内食を食べたい」といった感想が寄せられた。

JALが東京都のホテル療養者向けに提供した和食の機内食風弁当＝22年2月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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