シンガポール航空、777X・A350ULRにダブルベッドのファーストクラス ビジネスは個室

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 シンガポール航空(SIA/SQ)は現地時間11月6日、長距離路線向けの新しい客室設備の詳細を発表した。新ファーストクラスは中央2席を2人掛けソファやダブルベッドにでき、ビジネスクラスは全席にドアを設ける。新造のボーイング777-9(777X)型機と改修するエアバスA350-900型機に、2027年後半から順次導入する。新客室設備への投資額は20億シンガポールドルを超える。

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

—記事の概要—
・777-9は4クラス300席
・ファースト中央2席はダブルベッドに
・ビジネスは全席ドア付き個室
・プレエコとエコノミーも刷新

777-9は4クラス300席

 新しい客室設備は、777-9と改修するA350-900の長距離仕様、超長距離仕様のA350-900ULRに導入する。777-9の座席数は4クラス300席で、ファーストクラスが6席(1列1-2-1席)、ビジネスクラスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが36席(同2-4-2席)、エコノミーが204席(同3-4-3席)となる。A350の改修対象は計41機。

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

 A350-900長距離仕様には、新ビジネスクラスのシート42席を導入する。A350-900ULRの座席構成は、現在のビジネス67席、プレミアムエコノミー94席の2クラス161席から、改修後はファースト4席(1列1-2-1席)、ビジネス70席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミー58席の3クラス132席となる。総座席数は29席減少する。両仕様とも新しいビジネスクラスの座席配列は1-2-1で、全席から通路へ直接出られる。

 A350の改修では、プレミアムエコノミーとエコノミーのシートは更新しない。両クラスの新シートは777-9に導入する。

 A350の客室改修は2024年11月に発表しており、当時は長距離仕様34機とULR 7機を対象としていた。初改修機の就航は長距離仕様が2026年第2四半期、ULRが2027年第1四半期の予定だったが、その後計画を変更し、今回は2027年後半から順次導入する。A350の改修完了は引き続き2030年を目指しており、改修作業を加速することで当初の完了目標を維持できる可能性がある。

 新シートの認証は777-9向けが取得済みで、A350向けは手続き中となっている。777-9の機体そのものの型式証明は取得しておらず、A350向けシートの認証は2027年後半の導入に間に合うよう完了する見通し。

ファースト中央2席はダブルベッドに

 新ファーストクラスは777-9に6席、A350-900ULRに4席を設ける。座席配列は1-2-1で、各席に曲線状のスライドドアを採用。中央2席の仕切りは完全に収納でき、同行者と一緒に利用する際は2席を連動させて2人掛けソファやダブルベッドに変えられる。

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

 1人用ベッドの大きさは長さ80インチ、幅30インチで、中央2席を組み合わせたダブルベッドは長さ80インチ、幅60インチ。シートの表面には伊ポルトローナ・フラウの革を使用し、ひじ掛けや腰を支える部分、レッグレスト、オットマンなどを電動で調整できる。

 寝具は綿100%のベッドリネンや掛け布団、枕などを用意する。独パラディース製のマットレストッパーも採用し、通気性やクッション性、温度調節に配慮した。各席には2人が向かい合って食事できる大型テーブルを設け、個人用ワードローブや小物収納、オットマン下の手荷物収納スペースも備える。

 機内エンターテインメント(IFE)システム「クリスワールド」の画面は、32インチの4Kタッチスクリーンで、A350-900ULRには有機ELを採用する。座席位置と照明の設定を保存し、次回以降の搭乗時に再利用できる機能も備える。

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

ビジネスは全席ドア付き個室

 新ビジネスクラスはシンガポール航空初のドア付きシートで、全席にスライドドアを採用する。中央席の仕切りは電動で調整でき、一部の中央席は同行者と一緒に利用できるコンパニオンベッドになる。座席幅は777-9が24インチ、A350の長距離仕様とULRが22インチで、フルフラットベッドは長さ79インチ、最大幅24インチとなる。

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

 シートとベッドは前向きのまま利用でき、就寝時も足を動かしたり姿勢を変えたりしやすい構造を採用した。腰や脚を支える部分が連動して動く構造で、寝具には形状記憶フォームを使用したパッド付きベッドシーツを用意する。食事や仕事に使うテーブルは斜めに収納できるようにし、就寝時に足を置くスペースを広く確保する。

 クリスワールドの画面は777-9が20インチの4Kタッチスクリーンで、A350の長距離仕様とULRは22インチの4K有機EL画面を採用する。乗客が好む座席位置を保存し、次回以降の搭乗時に利用できる。ワイヤレス充電やUSB-C端子、AC電源も備える。

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

プレエコとエコノミーも刷新

 777-9のプレミアムエコノミークラスは、座席配列が2-4-2で、シートピッチは従来の38インチから2インチ拡大した40インチ、座席幅は19インチ。リクライニングも従来の8インチから最大9インチに拡大し、4方向に調整できるヘッドレストやレッグレスト、フットレストを設ける。シートには革を使用し、飲み物などを置く専用トレーや個人用電子機器のホルダー、収納スペースなどを備える。

シンガポール航空が発表した新プレミアムエコノミー(同社提供)

シンガポール航空が発表した新エコノミークラス(同社提供)

 エコノミークラスは3-4-3配列で、シートピッチが31-32インチ、座席幅が17.6インチ。リクライニングは最大6インチとなる。シートの構造やリクライニング機構を見直し、膝やすねの周囲の空間を広げる。4方向に調整できるヘッドレストのほか、画面下の小物収納やカップホルダー、コートフックも設ける。

 クリスワールドの画面はプレミアムエコノミーが最大16インチ、エコノミーが最大13インチで、いずれも4Kタッチスクリーンを採用する。一部の777-9には有機EL画面も導入。両クラスともBluetooth接続に対応し、エコノミーでは飛行情報を確認できる補助ディスプレイも設ける。

 新しい客室設備の開発には、世界各地の利用者や社員、業界専門家ら5000人超が関わった調査の結果を反映した。デザインはファーストがプリーストマン・グード、ビジネスがBMWグループのデザインワークス、プレミアムエコノミーとエコノミーがファクトリーデザイン。座席製造はビジネスをレカロ・エアクラフト・シーティング、残るファーストとプレエコ、エコノミーの3クラスをコリンズ・エアロスペースが担当した。

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ファーストクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新ビジネスクラス(同社提供)

シンガポール航空が発表した新プレミアムエコノミー(同社提供)

シンガポール航空が発表した新エコノミークラス(同社提供)

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