ニュージーランド航空、マオリ文化体現の新制服　パイロット・CAら、26年から

　ニュージーランド航空（ANZ/NZ）は、パイロットや客室乗務員（CA）、地上係員が着用する制服をリニューアルする。ニュージーランド先住民・マオリの伝統文化を体現したデザインに仕上げた。5月から機内でトライアル着用を始め、2026年からは6000人の従業員が新しい制服に身を包む。

ニュージーランド航空の新制服（同社提供）

　新制服は、2008年設立の高級婦人服ブランド「エミリア・ウィックステッド」がデザイン。手描きの特注プリントは、マオリのタトゥー「タ・モコ」アーティストのテ・ランギトゥ・ネタナ氏が手掛け、マオリの言葉でニュージーランドを意味する「アオテアロア（Aotearoa）」をプリントや色彩などで表現する。

　生地にはリサイクルポリエステルとオーガニックコットンを採用し、環境に配慮。メンズシャツは持続可能なオーガニックコットンを採用し、スーツには再生ポリエステルとウールの混紡素材を使用する。レディースドレスとブラウスもリサイクルポリエステルで作り、ニットウェアにはメリノウールを採用する。パイロットシャツはリサイクルポリエステルとオーガニックコットンの混紡で、5月からのトライアル中に検証を進めていく。

　現行の制服はリサイクルし、刷新により発生する環境への影響を最小限に抑える。

ニュージーランド航空の新制服（同社提供）

ニュージーランド航空の新制服（同社提供）

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