エアライン, 空港 — 2017年2月27日 14:50 JST

JAL、那覇ラウンジ18年ぶり刷新　専用保安検査場も

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　日本航空（JAL/JL、9201）は2月27日、那覇空港の国内線サクララウンジを報道関係者に公開した。あす28日にリニューアルオープンする。羽田空港国際線などのラウンジ同様「日本のたたずまい」をコンセプトとしながら、随所に沖縄色を織り込んだ空間にした。1999年に現在の国内線ターミナルが開業してから18年が経ち、初のリニューアルとなった。

那覇空港にリニューアルオープンするJALのサクララウンジの受付で案内する係員。カウンターには琉球石灰岩を採り入れて沖縄らしさを出した＝17年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　床面積は従来と比較し約20％拡大。一方、座席数は従来比7席増の85席に抑えることで、1人あたりの空間にゆとりを持たせた。ほぼすべての座席に電源コンセントや荷物収納スペースを設け、利便性を向上させた。

　インテリアは、羽田空港の国際線ラウンジと新千歳空港の国内線ラウンジも手掛けた、インテリアデザイナーの小坂竜氏がデザイン。日本の素材を活かしながらも、現代的な空間に仕上げた。

　今回は国内線のラウンジであることから、新千歳で採用したデザインを踏襲。同じデザインでは2空港目としつつも、受付カウンターや照明器具に白い琉球石灰岩を採用したり、沖縄にゆかりのあるアーティストの作品を展示することで、沖縄らしさを演出した。

那覇空港にリニューアルオープンするJALのサクララウンジのラウンジスペース奥に設けたソファ＝17年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ラウンジは入室して左側が飲み物を置いた「ダイニングスペース」、右側はソファが並ぶ「ラウンジスペース」とした。ダイニングには窓を設けて日差しが差し込む一方、ラウンジは落ち着いた雰囲気にした。

　プライバシーにも配慮し、ソファの配列を互い違いにしたり、テーブル席は目線の高さに琉球石灰岩を用いた照明器具を設け、対面の席に座る人と目が合わないようにした。

　化粧室（トイレ）も混雑することから、男性用は大小3つずつとし、女性用は洗面台横にパウダースペースを設けた。多目的化粧室は1つで、おむつ台を設けて家族連れのニーズに応じられるようにした。

　ダイニングで提供する飲み物は、沖縄の「オリオンビール」や泡盛などのアルコール類と、コーヒーやお茶、グァバジュース、シークァーサージュースなどを揃える。

　リニューアルの目玉となるのが、上位会員と国内線ファーストクラスの乗客を対象とした、専用保安検査場の新設。マイレージサービス「JALマイレージバンク（JMB）」の最上位であるダイヤモンド会員と、上位会員制度「JALグローバルクラブ（JGC）」のプレミア会員（JGP）、ファーストクラスの乗客が利用できる。国内線ターミナル2階南側出発口奥に設けたファーストクラスのエンブレムが掲げられた入口を通り、夕方など混雑時も並ばずに保安検査を受けられるようにした。

　JGC会員は既存の保安検査場を通過後、制限エリア内の入口から入室する。

　リニューアルオープンは、28日午前6時10分を予定。最終便の出発前まで利用できる。JALでは、福岡空港の国内線ラウンジを今春リニューアルオープンし、最上級ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」を新設する。その後は国内線では、広島空港のラウンジリニューアルを計画している。

那覇空港国内線ターミナル2階南側出発口奥に新設したJALファーストクラスのエンブレムが掲げられた専用保安検査場とサクララウンジの入口＝17年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

那覇空港にリニューアルオープンするJALのサクララウンジの受付。カウンターには琉球石灰岩を採り入れて沖縄らしさを出した＝17年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

那覇空港にリニューアルオープンするJALのサクララウンジは向かって左がダイニングスペース、右がラウンジスペースとなる。正面は沖縄をイメージしたオブジェで新千歳空港には北海道をイメージしたものが掲げられている＝17年2月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire