エアバスは現地時間9月25日、開発中の大型貨物機A350Fの初飛行を29日午前10時20分(日本時間午後5時20分)に予定していると発表した。段ボール箱風のデザインを施した飛行試験初号機のMSN700(登録記号F-WXLD)を使用する。天候など運航条件によっては変更する可能性がある。初飛行はエアバスのXでライブ配信する予定。

現地時間9月29日に初飛行を予定しているA350F(エアバスのサイトから)
初飛行後は、MSN700と2号機MSN701の2機で約400時間の飛行試験を実施し、約9カ月の認証試験を進める。MSN700は空力性能や操縦性、オートパイロット、飛行制御則などを担当し、MSN701は空調、火災・煙検知、高温・低温環境などのシステム試験を担う。
A350FはA350旅客型をベースに開発しているが、前胴はA350-900相当、後胴と主翼はA350-1000相当とする独自の機体構成を採用している。この構成で空力モデルが新しくなり飛行制御に影響するほか、降着装置の形状も地上走行に影響するため、機体全体の挙動を検証する。初飛行は基本的な飛行制御モード「Direct Law」で実施する計画。
最大ペイロードは111トン、航続距離は8700キロで、ロールス・ロイス製Trent XWB-97を搭載する。エアバスは2027年の就航を予定しており、8月末時点で115機を受注している。

ペイントロールアウトしたエアバスA350F(同社提供)

ペイントロールアウトするエアバスA350F(同社提供)
関連リンク
Airbus
A350F
・A350F初号機、段ボール箱風デザインでロールアウト 次は初飛行(26年8月21日)
・A350F、貨物ドアの地上作動試験 初飛行26年後半に(26年5月13日)
・大型貨物機A350F、27年下期就航へ後ろ倒し サプライチェーン影響(25年2月21日)
・エアバス、A350Fのデザイン公表 2案組み合わせ作成、25年初飛行へ(23年6月23日)
・エアバス、A350Fのデザイン公募 パリ航空ショーで披露、24年初飛行へ(22年10月6日)
・エアバス、A350貨物型開発へ 25年就航視野(21年7月31日)
8月の受注
・A350F、匿名顧客から受注 納入4機減57機=エアバス8月実績(026年9月8日)
