エアライン, 官公庁, 空港 — 2019年5月17日 15:55 JST

羽田米国枠、デルタ航空が最多 米運輸省、12枠暫定割り当て 20年夏

By
  • Share this post:
  • Print This Post

 米国運輸省(DOT)は現地時間5月16日、2020年夏ダイヤで予定している羽田空港の昼間帯増便枠について、4社に12枠を暫定的に割り当てたと発表した。

 暫定割り当てのうち、最も多いのがデルタ航空(DAL/DL)の5枠。ユナイテッド航空(UAL/UA)の4枠が続き、アメリカン航空(AAL/AA)は2枠、ハワイアン航空(HAL/HA)が1枠となった。これらの路線について、DOTは5月30日まで反対意見を受け付け、6月10日までに回答する。

*19年8月9月に暫定配分通りに正式決定。
・デルタはこちら。
・ユナイテッドはこちら。
・ハワイアンはこちら。

—記事の概要—
・最多は5枠のデルタ
・全路線が成田と重複
・前回は16年冬ダイヤ
・米路線は24枠

最多は5枠のデルタ

DOTが暫定で割り当てた米本土方面からの羽田路線(Aviation Wire作成)

 4社のうち最も多く割り当てられたデルタ航空は、シアトルとデトロイト、アトランタ、ポートランドを1日1往復ずつ、ホノルルを2往復の計5路線6往復を申請。いずれも新路線で、DOTは5路線に1日1往復ずつ割り当てた。ホノルルは1往復のみの割り当てとなった。

 デルタ航空は申請路線の機材計画を発表している。シアトルからはエアバスA330-900(A330neo)型機で、デトロイトからはA350-900で乗り入れを計画する。また、アトランタはボーイング777-200ER型機を、ポートランドはA330-200を、ホノルルは767-300ERを、それぞれ予定する。

 ユナイテッド航空は申請した新規6路線6往復のうち、ニューアークとシカゴ、ワシントン、ロサンゼルス4路線4往復が割り当てられた。ロサンゼルスには787-10を投入し、残りの3路線は777-200での運航を計画する。

 申請していたヒューストンとグアムは却下となった。

 アメリカン航空は申請した3路線4往復のうち、ダラスとロサンゼルスの2路線2往復が割り当てられた。ダラスは新規路線で、777-200での運航を計画。ロサンゼルスは増便で、787-8の投入を計画する。

 ダラスは2往復申請していたが、1往復のみ割り当てられた。ラスベガスは却下となった。

 ハワイアン航空はホノルル線のみ申請。1日3往復をA330-200で計画していたが、1往復のみ割り当てられた。

全路線が成田と重複

 米航空4社に割り当てられた12路線は、いずれも成田の既存路線と重複する。成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は、DOTが各社からの申請を締め切った2月に取材に応じ、成田への影響は避けられないとの見方を示した。

 夏目社長は「重複する成田の米国路線は、運休になる可能性は否定できない」と述べ、影響は避けられないとした。羽田就航路線が決定したのち、「成田からの撤退路線などは今後決まっていく」との見方を示している(関連記事)。

前回は16年冬ダイヤ

DOTが米航空各社に発着枠を暫定で割り当てた羽田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 前回の羽田空港の昼間時間帯発着枠は、2016年冬ダイヤで開始。米航空4社が昼間時間帯に5便(往復)ずつに対し、計9路線を届け出た。

 この時に決定したのは、アメリカン航空のロサンゼルス線と、ハワイアン航空のホノルル線とコナ線、ユナイテッド航空のサンフランシスコ線、デルタ航空のロサンゼルス線とミネアポリス線の計6路線。このうちハワイアン航空は、ホノルル線を週4往復、コナ線を週3往復新規開設し、2路線で週7往復を設定している。

 アメリカン航空のダラス線とデルタ航空のアトランタ線、ユナイテッド航空のニューアーク線の3路線は申請があったものの、DOTは2016年冬ダイヤでの開設許可を見送った。

米路線は24枠

 国土交通省は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年夏ダイヤまでに、羽田空港の滑走路や飛行経路を見直すことで、1日あたり50枠の増便を決定している。国交省と米国の航空当局は、羽田空港の増便について、1月29日に基本合意に至った。50枠の増便枠のうち、半数近い24枠を米国路線に充て、日米に12枠ずつ振り分ける。

 DOTは2月7日から、米航空会社への配分手続きに着手。同月21日に各社からの申請を締め切った。

米航空各社の羽田就航申請状況。グレーは却下となった路線、成田の赤文字は割り当てと重複する路線(Aviation Wire作成)

関連リンク
U.S. Department of Transportation
アメリカン航空
デルタ航空
ハワイアン航空
ユナイテッド航空
国土交通省
羽田空港国際線ターミナル

今回の配分
・羽田発着枠、米航空4社が申請 20年夏から(19年2月22日)
・成田空港、羽田増枠「影響避けられない」 米申請14路線が重複(19年2月28日)

JALとANAの考え方
・ANAHD片野坂社長、羽田発着枠「米国路線の配分歓迎」(19年2月27日)
・JAL赤坂社長、羽田発着枠「訪日客増と地方活性化に」(19年2月26日)

16年10月の配分
・米運輸省、羽田昼間便を正式決定 ミネアポリスなど5路線(16年9月5日)
・羽田の米国昼間帯、ANAに3枠 JALは2枠、深夜もANAに(16年4月26日)

14年3月の配分
・羽田昼間発着枠、全日空11枠、日航5枠 国交省、将来の歪み懸念(13年10月2日)


Comments are closed