ユナイテッド航空(UAL/UA)は10月26日、成田発着路線の拡充や新仕様機材の導入などを発表した。同社は25日から成田発シカゴ行きの運航を開始し、2020年に羽田へ移管したシカゴ線が成田に復活した。通年で週7往復(1日1往復)運航し、成田から同社の米国本土7ハブ空港のうち6空港へ直行できるようになった。また、ヒューストン-成田線には客室を刷新したボーイング787-9型機の新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド(United Elevated)」を導入。2027年1月にはラスベガスへの臨時便の運航も計画している。

ヒューストン-成田線に投入を開始したユナイテッド航空の787-9新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド」の個室ビジネスクラス「ポラリス・スタジオ」(同社提供)
—記事の概要—
・シカゴ線が成田復活
・ヒューストンに個室ビジネスクラス787新仕様
・CES向けラスベガス臨時便
・737 MAXにStarlink
シカゴ線が成田復活
シカゴ線の機材は787-8(3クラス243席)で、ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」を28席設ける。全席フルフラットシートで、各座席から直接通路へ出られる。同社は既存のシカゴ-羽田線も運航しており、東京の2空港とシカゴを直行便で結ぶ。成田-シカゴ間を運航する米系航空会社は同社のみとなる。

ユナイテッド航空の787-9=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
運航スケジュールは、シカゴ行きUA868便が成田を午後6時に出発し、午後3時50分に着く。成田行きUA867便は午前11時40分にシカゴを出発して、翌日午後3時15分に到着する。夏ダイヤの運航スケジュールは申請中で、発着時刻が変更になる場合がある。
シカゴ線の再開により、成田から直行できる同社の米国本土のハブ空港は、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューアーク/ニューヨーク、サンフランシスコの6空港となった。ユナイテッド航空と共同事業パートナーの全日本空輸(ANA/NH)が就航するアジア太平洋地域の21都市から、成田で1回乗り継いでシカゴへ向かえるとしている。対象にはセブ、グアム、高雄、パラオ、サイパン、ウランバートルなどが含まれる。
ユナイテッド航空は、2027年3月には札幌(新千歳)、成田、羽田、関西、那覇の国内5空港から米国本土へ、1日最大14便を運航する予定としている。今後1年以内に札幌と那覇を日本発着ネットワークに加えるほか、関西-ロサンゼルス線の開設も予定している。
ヒューストンに個室ビジネスクラス787新仕様
ヒューストン-成田線には、客室を刷新した「ユナイテッド・エレベーテッド(United Elevated)」仕様の787-9を25日に導入した。同仕様機を毎日運航する予定で、ヒューストンではメキシコや中南米などへ向かう1日500便以上の同社便に乗り継げるとしている。

ユナイテッド航空の787-9新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド」の個室ビジネスクラス「ポラリス・スタジオ」(同社提供)
新仕様機の座席数は3クラス222席。このうち上級クラスは99席で、新たなビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス・スタジオ」8席、通常のポラリス56席、プレミアムエコノミー「ユナイテッド・プレミアムプラス」35席を設ける。エコノミーとエコノミープラスは計123席となる。
ポラリス・スタジオは、従来のポラリスより25%広いドア付き個室タイプで、全席にフルフラットシートと27インチの4K有機ELモニターを備える。8席中6席には、同伴者が着席できるシートベルト付きオットマンを設けた。寝具のほか、専用パジャマやスリッパなども用意する。

ユナイテッド航空の787-9新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド」のビジネスクラス「ポラリス」(同社提供)

ユナイテッド航空の787-9新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド」のプレミアムエコノミー「プレミアムプラス」(同社提供)

ユナイテッド航空の787-9新仕様機「ユナイテッド・エレベーテッド」のエコノミークラス(同社提供)
通常のポラリスには19インチ、プレミアムプラスには16インチ、エコノミーとエコノミープラスには13インチの4K有機ELモニターを採用し、全クラスでBluetooth接続に対応する。プレミアムプラスはワイヤレス充電に対応し、エコノミーとエコノミープラスには各座席列に6口の電源コンセントを備える。
ユナイテッド航空は、エレベーテッド仕様の787-9を2027年末までに世界全体で少なくとも30機導入する予定としている。成田への投入は8月に発表しており、今回実現した。
CES向けラスベガス臨時便
2027年1月には、テクノロジー見本市「CES」に合わせ、成田-ラスベガス間に臨時便を設定する。成田発ラスベガス行きは1月3日から5日まで、ラスベガス発成田行きは同月9日から11日まで、それぞれ3日間運航する計画となっている。
ラスベガス行きUA937便は成田を午後7時に出発し、午後0時5分に到着する。機材は777-200ERを使用する。成田行きUA7便は午前10時25分にラスベガスを出発して、翌日午後3時30分に到着する。復路にはエレベーテッド仕様の787-9を投入し、ポラリス・スタジオも利用できる。航空券は同社のウェブサイトとアプリで予約を受け付けている。
737 MAXにStarlink
グアムを拠点とする小型機を737-800から737 MAX 8へ置き換える作業を、予定より早く完了した。更新した機体は10機で、アジア・ミクロネシア地域の15都市を結ぶすべての路線に投入している。成田発着ではセブ、グアム、高雄、パラオ、サイパン、ウランバートルの6路線で使用する。

ユナイテッド航空の737 MAX 8=26年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
737 MAX 8は全席に個人用モニターやUSB充電ポートを備え、Bluetooth接続にも対応する。頭上の手荷物収納棚も大型化し、足元の広い座席を増やした。
ユナイテッド航空は、米SpaceXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」の導入を進めている。アジア域内路線で運航する737 MAX 8では、すでに2機への設置を完了し、2026年末までに対象全機材への導入を予定している。マイレージプラス会員には、すべての客室クラスで無料提供する。大型機にも導入を進めており、成田発着の一部777ではサービスを始めている。
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